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差別撤廃 東京大行進

 

9月22日(日) 差別撤廃 東京大行進 The March on Tokyo for Freedom 新宿にて開催!

 

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すべてのレイシズムにNOを! すべてのヘイトスピーチにNOを! 仲良くしようぜ

 

賛同人一覧 プラカード ワシントン大行進人物伝

 

フライヤー

数年前から、東京の新大久保や大坂の鶴橋など、全国各地でレイシスト団体によるヘイトスピーチ・デモや街宣活動が繰り返し行われてきました。私たちはこのような卑劣なデモに対して、2013年2月から様々な形の抗議活動を行なってきました。そして、7月14日に大阪で行われた「OSAKA AGAINST RACISM 仲よくしようぜパレード」への連帯をベースにしながら、人種、国籍、ジェンダーその他の偏見の範疇に基づくすべての形態の差別に反対するデモを9月22日に行ないます。

 

差別撤廃 東京大行進  The March on Tokyo for Freedom

日時 : 9月22日(日) 12時半集合  13時出発

集合 : 新宿中央公園 水の広場

 

ルート発表! : 新宿中央公園・水の広場をスタート~ヒルトンの前で右折し新宿駅方面へ~小田急ハルクの裏をとおり小滝橋通へ~小滝橋通を北上し職安通り~職安通りを右折し区役所通りまで~区役所通りを南下し靖国通りまで~靖国通りを新宿駅方面に~大ガードをくぐって柏木公園でゴール

 

差別撤廃 東京大行進 ルート

差別撤廃 東京大行進 ルート

 

主催:People’s Front of Anti-Racism

 

第一梯団では、五十年前に行われたキング牧師の演説「I Have A Dream」で有名な「ワシントン大行進」への最大限のリスペクトと連帯を示すため、スーツを着てブラスバンドとともに行進し、力強い抗議の意思を訴えます。また、第二梯団以降では「この社会では多様な人々がすでにともに生きているのだ」とアピールするために、DJやダンサーを載せたサウンドカーとともに楽しいパレードを行ないます。さらに、集会では以下の要請文を決議し日本政府に提出します。

 

私たちは日本政府に人種差別撤廃条約を誠実に履行するよう求めます。

  個人を、集団を、そして社会を破壊するあらゆる差別への強い抗議の意思と、多様性を持つ社会のすばらしさをアピールするために、今度は私たちが新宿の街を行進しましょう!

 

 


フライヤーのある風景

フライヤーのある風景
Facebookの東京大行進公式アカウントで掲載した順です

  • 新宿2丁目・コミュニティーセンター「akta(アクタ)」
    http://www.akta.jp/

    aktaはHIVに関する情報発信の場として設置され、各種パンフを制作し、コンドームを配布する他、HIVやLGBT関連のイベントや会合、展覧会などにも利用されている二丁目の公民館的スペース。

    HIVの予防啓発の予算で運営されているのだが、そこに留まらず、2丁目に初めて来た人たちのガイドセンターの役割を果たし、2丁目に関わる人々の表現の場となり、2丁目についての取材窓口になり、さまざまな会合が開かれ、バザーや語学教室などにも利用されている。

    情報が交差する場所でもあり、自らパンフを発行しており、今なおフライヤーが有効な街らしく、クラブイベントのフライヤーも多数置かれている。

    しかし、年々予算が削られており、存続の危機も囁かれている。
    http://gladxx.jp/column/48/3308.html

  • 久田将義さん(日刊ナックルズ編集長) 於:新宿ロフトプラスワン

    久田さんには賛同人コメントもいただいてます。「実話ナックルズ」編集長時代に、他に先駆けて在特会を取り上げ、メディアがまだ少なかった頃に、新大久保の様子を観に来てもいます。

    この日は「ニコ生ナックルズマガジン」読者限定のイベントで、読者に囲まれてゴキゲンの久田さんでありました。

    なお、イギリスで二本指を立てて手の甲を相手に向けるのは、アメリカでの中指を立てる行為と同じ意味になります。「レイシストの糞野郎どもが」と久田さんは言っているわけです。

  • 新宿「ネイキッドロフト」
    http://www.loft-prj.co.jp/naked/

    新宿ネイキッドロフトとなっているが、職安通りの北側に位置し、住所は大久保であり、駅名から新大久保と言われる場所にある。つまり、周辺は韓国系の飲食店、雑貨店、化粧品店が居並ぶ。

    ロフトプラスワンに続いてトークライブの店としてオープン。その場所にこだわって、「レイシストをしばき隊presents」「新大久保 アゲインスト レイシズム」のシリーズの他、反レイシズムのイベントを月に1、2回のペースで続けている。

    「東京大行進」のイベントもここで実施し、フライヤー配布の拠点にもなっている。

  • 新宿「模索舎」
    http://www.mosakusha.com/voice_of_the_staff/

    御苑側の新宿二丁目にある書店。1970年開業。ミニコミや左翼・右翼の機関紙が充実していますが、一般書籍や漫画、Tシャツなどもあり。数年前に危機が囁かれてましたが、なんとか乗り切った模様。

    外に吊るされているためか、客層のためか、フライヤーの減りは早いそうです。

    ゲイタウンとしての二丁目は、新宿通りをはさんで北側になりますが、赤線が消えたあと、ゲイバーが集まり始めたのは御苑寄りの一角。千鳥街もこちらにあったのが今の場所に移転して「新千鳥街」に。

  • 高田馬場ミャンマー雑貨店

    高田馬場駅の脇、JRと西武線の間に黒い大きなビルがあります。タック・イレブンビルです。電車の中からもよく見えます。かつてはここにヤマギシ会が入っていたり、ブルセラショップが入っていたりして、高田馬場の九龍城さながら。言い過ぎですが。

    現在はこの中に十軒以上のミャンマーの店が入っています。ミャンマー料理店、食材店、雑貨店など。お客の大半がミャンマー人なので、日本語で検索してもあまりひっかかりませんが、行けばわかります。

    なぜここにこうもミャンマーの店が多いのかと言えば、高田馬場に住んでいるミャンマー人が多いからです。在日ミャンマー人の拠点は高田馬場。

    このうちの何店舗かがフライヤーを置いてくれています。ミャンマーの人たちも来てくれるといいな。

  • 新大久保「宋家ガムジャタン」
    http://www.korean-navi.com/shop/gamujatan/

    おそらく日本初のカムジャタン専門店にして、さっぱり系カムジャタンの最高峰。とくに白スープのカムジャタンはここでしか味わえない。辛味のないスープそのものの深みをお楽しみください。

    と言ってもカムジャタンを食べたことのない人はその魅力がわからないでしょうけど、カムジャタンはジャガイモ鍋と日本語でメニューに記載されていることもあり、ジャガイモと豚の背骨の鍋です。韓国ではポピュラーな料理で、ソウルには専門店が並ぶ通りもあります。

    新大久保では、宋家ガムジャタン以外でもカムジャタンを出す店は多いので、22日の「東京大行進」のあとは是非どうぞ。

    なお、客がいないのは開店前だからです。

  • 四谷「アウトブレイク」
    http://www.hor-outbreak.com/index.php

    写真用にそうしたのでなく、なぜか東京大行進のフライヤーはハンガーに吊るされてます。

    ライブハウスは動員が落ちてどこも苦しいという話を聞くわけですけど、四谷アウトブレイクはイケイケです。

    四谷でライブを見ようとする人はそうはおらず、新宿からだと軽く徒歩30分はかかる最悪のロケーション。CDの制作もやっていますが、今どきCDは売れないのに、何をしているんだか。パンク、ハードロック、外タレ、お笑いまでの全方向のブッキング。こういうブッキングは小屋のファンを増やさないので続かないとも言われています。

    そういった常識はまったく無視、店長のキャラと企画性の強さでグイグイ押していて、ライブハウス史上初の松屋とのコラボも実現。受付でチケットをもらうと、隣の松屋で卵か大盛りが無料!!!

  • 新宿三丁目「タックスノット」
    http://www.asahi-net.or.jp/~km5t-ootk/tacsknot.html

    オープンしてから31年になる老舗ゲイバー。

    かつて新宿二丁目から御苑大通りを隔てた向かい側にあるこの店に来る客は「川を渡る」という表現を使っていた、と聞いたことがある。そのせいなのか、このお店は二丁目のティピカルな他のゲイバーとは少しだけ様子がちがう気がすることがある。

    「女性やノンケはお断り」のゲイバーは今でもあるし、それはそれでしようがないことなのだけれど、このバーには昔から女性も気軽に来れていたし、他のバーでは避けられがちな政治やゲイリブやエイズの話題もふつうに柔らかくカウンターを飛び交っていた。

    ゲイプライドではもちろん、原発やレイシズムに反対するデモでこのお店のお客さんやスタッフに出会うこともびっくりするくらい多い。オーナーのタックさんが30年間このお店の中で話したり、表現し続けて来たことは「こうだったらいいな」というまだ見ぬ未来を想像し、会話を通してそんな希望をみんなで分かち合うことだったのじゃないかと思う。

    撒かれた種はしっかり芽を出しているのかもしれない。(張)

  • 新宿ゴールデン街「bar plastic model」
    http://www.plastic-model.net/

    浄化作戦以降、歌舞伎町は凋落。今も区役所通りの飲み屋ビルには空き物件が目立ちます。しかし、その隣のゴールデン街はいつも人でいっぱい。

    この10年の大きな変化は、新しい経営者による若返りと、外国人の増加です。今や浅草、築地、秋葉原と並ぶ東京の観光名所なのです。

    このplastic modelも新興勢力のひとつですが、開店から早10年。80年代をテーマにした店で、80年代のレコードが並び、リクエストをすれば曲を聴け、古い映像も見られます。また、ロフトプラスワンで周年イベントもやっています。

    ゴールデン街と言えば酔っ払ってからんでくるオッサンが名物で、「あれは組合が雇ったバイトだ」という説もあるくらいですが、この店はそういった古いゴールデン街のイメージとは違う雰囲気と客層で、アニメおたくのフランス人観光客がやってきたりもします。これが今のゴールデン街。

  • 歌舞伎町「Like!」
    http://like-shinjuku.com/

    歌舞伎町の入り口の老舗とんかつ屋「すずや」のビルの地下のカフェ&バー&ダイニング。

    オーナーは性同一性障害であったをカミングアウトし、自叙伝『ダブルハッピネス』を講談社より出版した杉山文野さん。

    地下に降りる階段の壁におそらく来客やスタッフが書いたのであろう落書きやメッセージを読むのが楽しい。

    大行進のフライヤーを持っていった時のスタッフの反応がとてもニュートラルだったのがとても嬉しかった。こうして声を出す人々がいて当たり前な空気がこのカフェにはあるような気がした。(張)

  • 歌舞伎町の路上

    9月8日、日侵会の排外デモが職安通りに出てくる交差点の角にあるビルの壁にフライヤーが貼られていました。これは実行委が貼ったものではなく、無断で貼ったのか、許可を得て貼ったものかは不明。

    これはデモ出発の一時間ほど前のもので、この時すでにこの脇では座り込みが始まってました。

  • 渋谷宇田川町・熱帯音楽酒場「ロス・バルバドス」
    http://www7b.biglobe.ne.jp/~los-barbados/#info

    渋谷駅から、クラブクアトロを越えてしばらく行くと、ビルの1階の一番奥に、カウンターだけの酒場がある。

    扉を開けるとコンゴ音楽(リンガラ)などが流れ、大将とママの明るい笑顔が迎えてくれる。この大将、かつては日本では珍しいリンガラバンド、 Yoka Chocのベーシストであり、現在も隙あらば演奏をしたりDJをしたり。そういうわけで音楽好きの常連が多い店だが、サッカーから政治まで話題豊富な大将と、聞き上手なイカしたママの人柄で、女性一人で来店する人もいるしスーツ姿で昼ご飯に立ち寄る人も。

    ここはランチもやっているのがとてもありがたい。アラブのお惣菜やカレーなど豊富なメニューは野菜や豆が中心、でもかなりのボリューム、もちろん美味。夜は料理と共にワインやラム酒など飲みながら、弾む会話の行き先を楽しめる店。

    リピーターになること必至なのである。

  • 渋谷東「DOMMUNE」
    http://www.dommune.com/

    映像作家であり、グラフィックデザイナーであり、京都造形芸術大学教授である宇川直宏によるライブストリーミングチャンネルDOMMUNEで、9月5日に行われた「東京大行進」特集の日の様子。

    この日も1万人近くが観ていて、DOMMUNEが「東京大行進」を取り上げた意義は大きい。DOMMUNEは原則としてアーカイブを公開しておらず、内容はこちらをご覧ください。 http://togetter.com/li/559561

    スタジオ観覧者用にカウンターにフライヤーが置かれているので、ご来場の方はお持ちください。初めて行く方は必ずと言っていいほど迷うため、必ず事前に場所を確認しましょう。

  • 新宿百人町文化通りのインド食材店

    昨今、新大久保はコリアンタウンと言われるが、80年代、90年代はエスニックの街、多国籍の街と言われていたものだ。

    新大久保駅より東側は韓国系だが、今も西側、つまり大久保側は中国、タイ、トルコ、ベトナム、インド、ネパールの料理店や雑貨屋が並び、こちら側は今も多国籍。

    中華食材屋は大久保通りにあって、それ以外の食材屋は文化通り沿いに並び、民族衣装を着た人たちが周辺にたむろす光景も見られる。

    この写真の店はインド、バングラディシュの商品を扱っている。店名も商品名も日本語の表示がなく、外国人の客ばかりかと思いきや、マトンなどの肉も安いとあって、日本人客も多いそうだ。

  • 高円寺北「大陸バー 彦六」
    http://www6.ocn.ne.jp/~hiko6/

    高円寺の庚申通り商店街の路地裏、小さな木造アパートを改装した大陸バー 彦六。アットホームで懐かしい雰囲気と無国籍な雰囲気が共存する、なんとも居心地のいい店である。

    「これまでに出会った食と音楽と人々とのつながりを、融合できる空間を」という店主の思いから2005年にオープン。自家菜園の新鮮な野菜を使った美味しい料理に種類豊富なお酒。それだけでも大満足なのだが、時折、開催されるライブではジャンルを超えた音楽を楽しめ、これまでなんと早川義夫さんやあがた森魚さん、そして東京大行進の賛同人である中川五郎さんも出演している。ちなみに店主は謎のウクレレ集団・ウクレレアフタヌーンを率いて謎の活動をしている人。

    そして「彦六」という名前の由来というのが、「『彦六』とは私の曾祖父にあたる者で「祭文(さいもん)語り」という門付芸能を生業とし、日本全国を巡業しながら謡い語りをしていたとのことです。私のここまでの人生との血や縁を感じ、この曾祖父の名前を店名とすることにしました」(hpより)というのだから、ますます興味が沸くではないか。彦六、是非、訪れてみてほしい。

  • 歌舞伎町・ライブハウス「URGA(ウルガ)」
    http://www.urga.net/

    大久保公園の北側、職安通りに面したビルの地下にあり、音響と証明に定評のあるライブハウス。2000年オープン。

    職安通りを挟んで、ネイキッドロフトの斜め前。職安通りにはK-POP専用のライブハウスもあって、この周辺には買い物、食事以外でも楽しめる施設が多いのだ。ラブホもいっぱい。

    URGAではパンクのシリーズ・ライブをいくつかやっているため、その印象が強いのだが、いきなり、大衆芸能の沢竜二のステージがあったりもして、予想のつかない謎のブッキング。

    最近は牛すじカレー、棒々鶏などもメニューに加わって、「食事のできるライブハウス」に。

  • 早稲田「Cat’s Cradle(キャッツ・クレイドル)」
    https://m.facebook.com/catscradle2007?id=381085791953857&_rdr

    早稲田にある、旅をテーマにしたブックカフェ。

    ガラスの扉を開けて入ると、左側の壁一面、床から天井までビッシリと本棚に並べられた本に驚く。順に眺めていくと世界各都市をテーマに、旅案内、その国の料理、文学、アート、音楽に関する本が並んでいるのが楽しい。

    それぞれ趣のちがうテーブルにソファや椅子がまたそれぞれ座り心地がいいのも、ついつい長居をしてしまう理由かもしれない。

    店内は禁煙だが、ドアの外に教会かヨーロッパの学校で使われていたのだろうか?小さなテーブルが肘掛けのように取り付けられた上にガラスの灰皿が置いてある。煙草を吸う人にも居心地のいい場所を用意しているようで、こんなところにも店主の気持ちの良いフェアな感覚を感じる事ができる。

    ゆったり過ごしたければランチタイムを外して訪れる事をおすすめ。

  • 新大久保「大使館」
    http://www.taisikan.com/

    2002年、日韓共催ワールドカップの際、駐車場に大型モニターを設置して、韓国サポーターの拠点になったことで話題になったのがこの「大使館」。その後、駐車場だった場所に新しい建物ができ、残った場所は、屋外でも飲食ができるテラスになっている。

    オープンしたのはワールドカップのちょっと前。店が広く、味がよく、従業員の応対もテキパキしつつ、きめ細やかとあって、当時から人気の高い店だったが、今と違うのは、海鮮料理にも力を入れていたこと。日本とは作法が若干違うが、韓国料理店で刺し身を食べようとする人は少ないようで、今はメニューにわずかに入っているだけ。

    この店には料理以外に名物があって、3年ほど前まで巨大なセントバーナードが二頭いた。客の中にはセントバーナードに会いに来るのを楽しみにしているのもいたのだが、建物ができて動ける場所が狭くなったため、今は山梨の牧場に預けているそうだ。

  • 早稲田・交流バー「あかね」
    https://www.facebook.com/wasedaakane

    「だめ連」の溜まり場。毎週木曜日は「だめ連」のぺぺ長谷川が担当。

    「オープンして何年?」
    「15年ですね。オープン以来、今に至るまで金がないのが悩みです」

    非営利飲み屋なので、アルコール250円、ソフトドリンク150円。これではやっていくのが精一杯。

    「何時まで営業?」
    「適当です」

    そういう店。

    早稲田大学文学部前なのに、早稲田の学生はまったく来ない。

    「たまに来るのもいるんですよ。先輩に命じられて肝試しに来る(笑)」

    しかし、他にない、この店を必要としている人たちもいて、常連さんの中にはバイクで1時間ほどかけて通っているのもいる。彼女は以前から新大久保のカウンターに参加しており、彼女に誘われ、ぺぺ長谷川も、9月8日、新大久保のカウンターに初参加している。

  • 新宿百人町文化通りネパール食材店
    http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13104607/dtlrvwlst/3786452/

    前に取り上げた文化通りにあるインド食材店の並びにある店。ネパール人経営で、従業員も全員ネパール人だが、ネパールの商品はそれほど多くなく、アジア各国、あるいは中南米のものが並ぶ。

    この店もやはり店外にも店内にも日本語表記がなくて、店構えや店内は日本にある店とは思えず、入っていいのかどうかもためらうところ。また、何に使うのかわからない食材が多数あるが、日本語が話せる従業員がいるのでご安心いただきたい。話が通じない時は英語で。

    料理店をやっていたり、家庭でエスニック料理を作る人たちが来るため、この店も日本人の客は多いとのこと。

    2階はネパール居酒屋「MOMO」。
    http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13104607/dtlrvwlst/3786452/ こちらは日本語表記あり。

  • 高円寺・ゲストハウス「マヌケ宿泊所」その1
    http://manuke.asia/home.html

    とくに話題にもなっていないが、「素人の乱」のゲストハウスがここ。やる気あるのか。建物の外に看板も出ておらず、不親切この上ない。

    ちょっと前にゲストハウスの屋号を募集していたが、「マヌケ宿泊所」に決まったらしい。電話をすると、「マヌケです」と出るのであろうか。

    今月の21日、22日は都内の宿泊施設はどこも満室だというのに、ここだけはまだ余裕がある(9月16日現在)。ちなみに9月16日の宿泊客は4人。あと軽く20人は泊まれる。

    写真はフロントおよび宿泊客の共有スペースの入口のドア。不安になるばかりだが、中に入るといよいよ不安になる。冷蔵庫やパソコン、本棚、ソファ、テーブル、電子レンジなどがひと通り揃っているのだが、全部値札がついている。リサイクルショップ「素人の乱」の商品を移動させただけである。

    「その2」に続く。

  • 高円寺・ゲストハウス「マヌケ宿泊所」その2
    http://manuke.asia/home.html

    ゲストハウスはたいていそうであるように、「マヌケ宿泊所」のドミトリーは二段ベッドが並んでいて狭苦しいが、畳の個室は居心地がよさそう。2DKのマンションを、なんの工夫もなく、そのまま使っているだけで、今までの不安が消えて居心地がよさそうに思える不思議。

    しかし、高円寺にゲストハウスという発想は間違っていない。もともと高円寺には世界各国の「素人の乱」みたいな人たちが集まっていて、いろんな国の人たちにいきなり話しかけたり、話しかけられたりすることができる場所だ。海外から来た人たちがここを拠点に一週間も高円寺にい続ければ、日本を誤解すること間違いなし。

    褒めようと思っても素直に褒め言葉にならず、いよいよ不安になろうが、ぜひホームページを見て欲しい。もっと不安になりそうだが、楽しそうではある。旅は楽しいのが一番。

    フライヤーは壁やら共有スペースやら、あちこちに貼られているので、気付かずにはいられないはずで、韓国からの宿泊客は熱心にフライヤー裏のハングルを読んでいた。

    写真は各種イベントが行われている「素人の乱」12号店の入口。「マヌケ宿泊所」はこの上のフロアにある。

  • 渋谷幡ヶ谷「RACCOS BAR」
    http://raccosburger.com/top.html

    Idol Punchという激しくもホットなステージを展開するパンクバンドを率いるRaccoさんが、地元である岡山のハンバーガー・ショップのRACCOS BURGERに続き、幡ヶ谷駅近くのバイパス沿いに2012年に開いたRACCOS BAR。カウンターとテーブル席一つの店内は、バンドマンもバンドマンじゃない人も一緒になって賑わいくつろげる。この店の賑わいは店主であるRaccoさんの魅力も大きい。

    震災以降、できたてのRACCOS BURGERをと鉄板と材料持参で避難所に何度も行っているRaccoさん。BRAHMANのメンバーなど仲間のバンドマンと共に活動する様子はhpのブログを見て頂きたいのだが、明るい人柄でチビッ子達の人気者になったのであろう。そんな彼の店だから、賑わいくつろげるのも納得なのである。

    RACCOS BARの席にはメニューはなく、東北を中心に各地から取り寄せた、その時々の食材で作った料理の数々が黒板に書かれている。コレが家庭料理のようなのだけど素材を活かしながらスパイスを効かせ、ここでしかない味で実に美味しい。料理と酒、そして明るいお喋りで、時間が過ぎるのがアッという間の店だ。

    Raccoさんは現在も仲間のバンドマンと共に被災地支援を続け、東京大行進も「ガンガン宣伝します」と言ってくれている。本当にリスペクトである。

  • 西早稲田・カチン料理店「実の里(みのり)」
    http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13128173/

    西早稲田には広大な敷地のインド大使公邸があるためか、周辺にはインド料理店が多いのだが、ネパール料理、タイ料理の店も充実しており、カチン料理店もある。

    カチン料理店は日本に2軒しかないとのこと。専門店というわけではなく、ミャンマー料理の中にカチン料理が混じる。ミャンマー料理はピリ辛が多いのだが、タイ料理ほどの癖はないので、日本人の舌に合うかもしれない。しかも、早稲田の学生がよく来るくらいで、お手頃な値段で堪能できる。とくにランチがオススメ。

    カチンはミャンマー北部に位置し、その名前から紛争を思い浮かべる人が多いだろうが、今もなお紛争は続いている。

    店の人も排外主義者のデモについては知っていた。紛争の続く祖国を離れてやってきた日本では排外主義者たちがデモをする。

    フライヤーを渡したら、「ここが目立つよ」とポスターに上に貼ってくれた。店の奥では子どもたちが伝票整理を手伝っていたが、テレビに熱中して、あまり作業は進んでない様子だった。

  • 高円寺南・ライブハウス「二万電圧」
    http://www.den-atsu.com/

    丸ノ内線の東高円寺駅のすぐそばに、毎夜、爆音が轟くライブハウスがある。マンションの地下にある二万電圧というそのライブハウスは、「2009年に火災により閉店した、轟音聖地・高円寺20000Vの意志を継ぎ、東高円寺二万電圧として2010年よりスタートしたライブハウス」(hpより)である。

    20000Vの閉店に多くのバンドマンが悲しんだ。そして二万電圧の開店に多くのバンドマンが期待と希望を持った。二万電圧はその思いを受け取り、20000Vに出演していたベテランから、若手のバンドにも間口を広げ、熱くオルタネイティヴなミュージシャンが出演、毎夜、イキイキとした爆音を響かせているのだ。イキイキとしたというのは本当で、二万電圧、音がいい。爆音が気持ち良く響く。そして、こういうライブハウスのスタッフは怖いと思う人もいるかもしれないが、そんなこと全然なく本当に感じがいい。コレは客としても、企画ライブをやった者としても二万電圧にお世話になっている私が言うのだから間違いない。更にドリンクが安いのも嬉しいじゃないか。

    コアなシーンをしっかり支え、ライブハウスに慣れていない人もきっと扉を開けやすい店。ドキドキワクワクしながらその扉を開けてみてほしい。未知の音と出会えるだろう。

  • 韓国料理「むぎ家」新井薬師店
    http://locoplace.jp/t000073492/

    豚カルビ専門の韓国家庭料理のお店。「むぎ」は店主の名前から取ったそうです。店主の名前はカン・ソンムギです。

    3年前に沼袋店を開店させ、去年の9月に2号店(新井薬師店)をオープンさせています。

    「お客さんの8割は日本人の方。ぼくは争いごとが嫌いなのでみんなで仲良くしたい。新大久保のデモのことはよく知っているし、それに対抗する人々のことも知っている。日本人の方々が立ち上がっているということを知って嬉しかった。ぜひ皆さんで食べに来てほしいです」

    姜さんはいわゆるニューカマーの韓国人。人懐っこい笑顔が印象的な、優しさに溢れた方です。

  • 高円寺・インドネパール料理「KHUSHI」
    http://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13152256/

    KHUSHIはヒンディー語で幸福の意味。「クーシ」という日本語表記もあるが、この店は「クシー」。純情商店街を抜け、早稲田通りに出てすぐのところにある。

    実行委のメンバー(写真右)がここの常連で、「安くてうまい」と絶賛。

    店長はインド人、料理長はネパール人ということで、どっちの料理も扱うことに。最近はフォーやナシゴレンも出すようになり、総合エスニック料理店の趣だ。

    「東南アジアの料理は友だちのタイ人に教えてもらいました」と店長。交錯する人々。

    店長にフライヤーを貼って欲しいと頼んだら、裏面をじっと見て「行きます」と言い出した。タイ人の友だちも連れてきて欲しい。

  • 新宿中央公園「水の広場」
    http://antiracism.jp/march_for_freedom

    本日12時30分、水の広場でお会いしましょう。Keep marching on!


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頂いたコメント一覧

  • 三木譲 (差別・排外主義に反対する連絡会) NEW!

    差別・排外主義に反対する連絡会です。はじめまして。
    ヘイトスピーチをまき散らしながらヘイトデモが街を通り抜ける。深く人を傷つけながら。
    街の色が抜けていく。人々はじっと押し黙る。悲しみが深くなる。
    僕達にはきらびやかな言葉はつづれない。
    でもこの街で働き、出会い、次の世代を育てていく毎日を本当に大切にしたい。
    差別に、ヘイトスピーチに、そしてヘイトクライムに直面した当事者の皆さんの怒りや悲しみや絶望を想像することはとても難しい。
    でも静かにそのお話に耳を傾け「僕達にできることはありますか」とたずねながら、僕達は試行錯誤を続ける。
    東京大行進、そして923ACTIONで声を街に届けよう。

    生きる権利に国境はない!
    私たちの仲間に手を出すな!
    差別・排外主義にNO!

  • 友常勉 (東京外国語大学 准教授) NEW!

    「かつてブラックパンサーの武器が、(武器そのものだけでなく)、六法全書と自由と平和を求める正義――人々の完全雇用、住居、教育、囚人たちに対する公正な裁判など――であったことを想起しています。そのような正義のために連帯します」

  • 浜邦彦 (早稲田大学准教授) NEW!

    憎悪を生み出すもとには不信があり,不信を生み出すもとには虚偽があり,虚偽を生み出すもとには失望と無気力があると思います.東京大行進は,失望と無気力にこの社会を占拠させてはならない,と信じる人たちが,ともに希望と勇気を持ち寄ろうと呼びかけている,そのように私には感じられます.私もまた,そのような一人でありたいと思うから,ともに歩きます.

  • 師岡康子 (大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター 客員研究員) NEW!

    日本は国連人種差別撤廃委員会から2001年と2010年、人種差別撤廃条約を誠実に履行するよう、差別の実態調査、差別禁止法の制定、ヘイト・スピーチ規制、独立した国内人権機関の設置、朝鮮学校を高校無償化制度から排除しないことなど多岐にわたる勧告を受けた。しかし、政府はほとんど無視し、条約違反の状態を続けている。私たちは、国や自治体に国際法上の義務を履行させることからはじめよう。声をあげよう!

  • 渡辺雅之 (立教大学教員) NEW!

    たしか1994年頃だったと思う。 中学教員だった時、北挑戦の核ミサイル問題に端を発して各地で朝鮮学校に通う生徒たちのチマチョゴリが斬られるという事件が発生した。その時、中3の担任だった私はクラスの子どもたちと、文化祭でこの問題を取り上げることにした。まず県内にある朝鮮学校を子どもたちと訪問し、事件の経緯を聴きチマチョゴリを借りた。美鈴はそれを着用して実際に駅周辺を歩く「体験」にチャレンジ(クラスのつっぱりくんたちと私が周囲を密かにボディガードしつつ)した。 30分くらいの体験は何事もなくあっけなく終わった。しかし美鈴は「先生、みんな。差別はひどいね」と言った。どういうこと?何もなかったじゃないか?といぶかしがる私たちに彼女はこう言った。「道行く人、すれ違う人たちのほとんどが私を見るとあわてて目をそらすんだよ。A中の制服着ている時には絶対にない視線なんだよ。ねえ、みんな差別って言うのは、無視したり見て見ぬふりをする目のことなんだ。あたしはそれが始めて分かったよ。」  美鈴の言葉は今でも私の心の奥深いところに存在し、私自身を励まし続け羅針盤のようにいつまでもある。We have a Dream

  • 金正則 (会社員)

    これまで団体行動が苦手で、デモや行進に一度も参加したことがなかったのですが、「殺せ」と名指しされた当事者なので「生存を守るため」に参加します。 「差別される人達の行進」ではなく、「差別が嫌な人たち、差別のない国にしたい人達の行進」に大きな意義を感じています。

  • 冨田宏治 (関西学院大学法学部教授)

    ヘイトスピーチやヘイトクライムに対して、「仲良くしようぜ!」と立ち塞がった皆さんの知恵と勇気に心から賛同します。弱肉強食の市場万能主義が席巻したこの十数年、バラバラに切り離され、孤独で不安なアトム化された状態に追い込まれた若者の中に、レイシズムと排外主義が吹き込まれ、より弱い立場にいるものへの憎悪が噴出しはじめています。「仲良くしようぜ!」…このとても当たり前で、シンプルな呼び掛けこそ、ことの本質を最もよく突いているのだと思います。どんな境遇に生まれ育ったものであろうと、ひとりひとりかけがえのない存在であるということを認め合い、仲良くしていくこと。市場と競争によって、痛めつけられズタズタにされたこの社会を救うためにも、てらうことなく僕も叫びたいと思います…「仲良くしようぜ!」

  • 清水直子 (プレカリアートユニオン書記長・ライター)

     私は、「不安定な労働者」を意味するプレカリアートユニオン結成以来、雇用不安を背景にした全体主義の拡大に歯止めをかけたい、という思いで、「全体主義に流されないための、情報、生活、時間、空間を確保・提供する」ことを目標の一つに活動してきました。
     日本で働く人の三人に一人以上は、非正規雇用、女性と若者では、二人に一人が非正規雇用です。雇う側からは安く、使い捨てしやすい便利な存在だと考えられる一方で、正社員と比べ給与などの待遇で大きく差がつき、格差・貧困の大きな原因になっています。
     有期雇用や派遣など間接雇用といった、使い捨てが前提の仕事を転々としていると、職場でていねいに仕事を教わることで徐々に仕事ができるようになり、自信や意欲を持つ、という循環から縁遠くなりがちです。そんな経験や先行きの見えなさから、気持ちが不安定になりやすかったり、人を信頼しにくい人が増えているように見えます。ブラック企業が幅をきかせ、働く場でひどい目に遭う、特に若い人も増えています。
     でも、誰かをおとしめたり、差別して、憂さを晴らしても、自分のままならない状況は変わりません。もし、そのままならなさの原因が労働の問題なら、勇気を出して、弱い立場の労働者が束になって経営者にかかっていってよい権利(団結権)を使ってほしい。原因を作っている相手と交渉することで、自分のおかれた状況を自分の力で変えられる、仲間と力を合わせて奪われたものを取り戻すことができる、と実感できるはずです。
     日々、街頭で体を張ってレイシズムに反対しているみなさんを心から尊敬します。差別で憂さ晴らしをしているみなさんには、もっと違うやり方があると知ってほしいです。
     当日参加できず、大変残念ですが、「差別撤廃 東京大行進」に賛同します。

  • 東優子 (大阪府立大学教授)

    誰かが叫んでいる。「出て行け、帰れ」「死ね」と。隣人に向けられたその声に、その表情に、恐怖を感じる。自分たちが暮らす日常空間にヘイトスピーチが存在するという事実に顔が歪む。沈黙していれば、嵐はやがてやむだろうか。否。沈黙は無知を温存し、恐怖を増幅させる。差別や偏見をはびこらせてしまう。
    ヘイトスピーチにNOと言おう。NOという声を響かせよう。

  • 岩松研吉郎 (慶應義塾大学名誉教授/東京サザエさん学会)

    奴らを通すな、No Pasaran!
    77年前のスペイン人民戦線と共に、名もなきKポップファンたちと共に、有田芳生氏を始めとする「東京大行進」の参加者たちと共に、ファシズム・レイシズムに反対します。人民・市民として ―つまり非国民として、私は。

  • 宇都宮健児 (弁護士)

    新大久保駅周辺や大阪市の鶴橋周辺などで近時繰り返されている排外デモについて、多くの弁護士が深く憂慮しております。このような特定の民族や人種、集団を罵り、暴力で排斥することを訴えるいわゆるヘイトスピーチは、その対象となる人々の人格を否定し、卑しめるというだけでなく、人種や民族間の対立を煽り、多様な価値の平和的共存という、日本国憲法がもっとも大切にする価値を根本から否定してしまうものだからです。このようなヘイトスピーチの横行する社会は、同時に、貧困者等社会的弱者に対する優しさも失った、非寛容で住みにくい社会であるに違いありません。
    幸い、排外デモの危険を察知した多くの市民が批判の声を上げ始めています。今回の「差別撤廃 東京大行進」がそのような行動の一つとして、日本社会から差別を追放し、優しさや寛容さを取り戻すことにつながれば、これに優ることはありません。

  • 澁谷知美 (社会学者)

    排外主義者のみなさん、このデモに参加してみてはどうでしょうか。もちろん、「いつもの」コールを叫んだり、「いつもの」プラカードを掲げてはいけません。
    たちまち袋だたきにあうにきまっています。ただ黙って歩くだけでいい。
    これまで参加してきたデモの何100倍も気持ちよいはずです。9月22日が、あなたが変わる日になればいいと思います。

  • わたなべりんたろう (ライター・監督)

    人それぞれの違いがあるのは当たり前だし、違いを認めることが前提。違いを認め合って生きていくのが世の中。

  • 秋山理央 (映像ディレクター)

    震災以降、私は日本全国の反原発デモの記録を行ってきました。原発反対を訴えるデモ隊には人間の素晴らしさを改めて見出すことが多く、参加者の皆さんには絶望の中でも光り輝くような勇気を頂いて、どうにかこうにかもう2年以上も撮影を続けています。
    しかし、レイシストによるヘイトデモからは人間の醜さしか感じる事ができず、本当に撮影をやめたくてやめたくて仕方ありません。
    私は早くレイシストデモの撮影をやめたいので、多くの人が立ち上がり、彼らが人間らしさを取り戻すまで、これからも撮影を続けたいと思います。

  • 岩本太郎 (フリーランスライター)

    この9ヶ月間、ビデオカメラを回しながら現場で「彼ら」と対峙しつづけてきた。
    その結果、「彼ら」から完全に敵視された私もまた「差別」ともいえる罵倒を面と向かって、あるいはネット上で浴びることになった。
    そうした過程でずっと考えていた。「差別」とは何か。そして「彼ら」が撒き散らす「差別」の向こう側にある他者への「憎悪」とは、いったい何なのか? と。もちろん、今の段階で思うところはある。ただし明確な答えには、まだ辿りつけていない。
    「差別」による最大の被害者が「差別される側」であることは言うまでもない。だが「差別する側」も「差別」の「犠牲者」なのではないか……そんな思いが、私の胸の中には生まれている。「彼ら」もまた「差別」することによって自らの精神を損ない続けているのではないか。もとより、私の中に「差別」に通じる心が絶対無いなどと綺麗ごとを言うつもりもない。一つ何かが違えば、今頃「彼ら」が私であり、私が「彼ら」だったのかもしれない。そう思いながら現場に通い続けている。だから私は「彼ら」を「差別」しない。けれども「彼ら」が叫ぶ「差別」、そして私の中にあるかもしれない「差別」を心から憎みながら、「彼ら」も含めてそれを叫び続ける者、為し続ける者に対して、これからも断固として抗議し、戦う。「差別」をめぐる世の中の実態や歴史について必ずしもよく勉強しているとはいえない(むしろ明らかに不勉強だ)私だが、今回の「大行進」にもそんな思いで参加するし、これからも現場で「彼ら」など「差別」をする人々に対峙し続ける。できればそんなことをしなくてもよくなる日まで。

  • 岸政彦 (龍谷大学准教授)

     18歳で最初に大阪に来たとき、鶴橋の街に衝撃を受けました。色とりどりのチョゴリが売られ、真っ赤なキムチが大量に並ぶ、この街はいったい何だろう。私は夢中になって何度も通いました。 大阪には他にも、釜ヶ崎というところがあり、また数多くの被差別部落があります。沖縄の人びとがたくさん住んでいる地域もあります。こういうところにも、毎日のように通って、ただあてもなく歩き続けていました。
     私はマジョリティとして、こういう地域が「あってよかった」とは思いません。そういう、「異世界」みたいなものに対するロマン主義は、実際に今もなお残る差別や貧困を覆い隠すものだからです。ですから、私はこういう街を「良いもの」として語りたくはありません。
     しかしまた、大阪という街のこういう部分によって「救われた」人びとが、私だけでなくたくさんいるということも事実です。私たちには多様性が必要なのです。もちろん多様性のなかに棲む暴力や差別、貧困とは闘っていかなければなりませんが、他方でまた同時に、「ここではないどこか」が、生きていくうえで、私たちにはどうしても必要なのです。
     繰り返しますが、マイノリティや貧困の問題を、ただ「マジョリティに救いをもたらす緊急避難所」だとして、ロマンチックに語りたいのでは決してありません。
     ただ、ひとりのマジョリティとして、自分自身の問題として考えたときに、私は自分の住む大阪という街に「いろいろな人びと」が住んでいることに、誇りを持っている、ということを述べたいと思うのです。そして、このどうしようもなく閉鎖的で排他的な、他者への不安におびえてばかりのこの国で、自らの尊厳とアイデンティティを失うことなく暮らしてきた数多くの「いろいろな人びと」を、尊敬しているのだ、ということも。
     私はそうした人びとと連帯し、この国の多様性を守りたいと思います。多様性というのは、ただほっといてもそこにあるものではなく、闘いのなかで勝ちとっていくしかないものだからです。私はそのことを、鶴橋や部落、釜ヶ崎などから学びました。 多様性を否定し、弱者や他者にたいして不寛容なものたちに対して寛容になる必要はありません。とくにそれが、他者を攻撃し排除するヘイトスピーチであるなら、なおさらです。
     立ち上がりましょう。そして、大阪でも東京でも京都でも、あらゆる街のあらゆる路地から、ヘイトスピーチを叩き出せ。われわれは一体になることを拒否するために、連帯する。

  • 近廣直也 (麺屋どうげんぼうず店主)

    民族差別に対する糾弾は、なにも映画監督や、作家や、ミュージシャンや、文化人や、市民団体の類いの専売特許ではない。
    そこらにある町の八百屋や、魚屋や、肉屋や、フリーターや、ニートでも、肩書きは何だっていい。無論、ラーメン屋もしかり。
    「ダメなものはダメ」。それくらい言おうやないか。
    ほんの小さな “”たかがラーメン屋”" がそれを言うんだ。怖がる事などありゃあせん。

  • baby B (大阪仲パレ主催共同代表)

    人と人との間に国境はいりません。
    もしあるとすればそれは残念ながら人が作っているもの。
    偏見、憎悪、差別、恐れ、そういうものを我々の心の中から排除して、
    普遍的な愛で満たされた世界を作っていきましょう!
    東京大行進期待してます!
    関西もまけへんで!

  • 平田雅己 (名古屋市立大学教員)

    Violence leads to violence. Hatred leads to hatred. Love leads to love.

  • 高英起 (ジャーナリスト・デイリーNK東京支局長)

    私にとって日本は生まれ育った馴染み深い揺りかごです。だからこそ、この地から人間の尊厳を冒涜するヘイトスピーチと差別は無慈悲に一掃されなければなりません。いとしいその手を取り合いながら、差別のない社会へ向かって前へ!

  • 琴乃 (元AV女優)

    差別やデモをする時間にご両親に親孝行してはどうですか?
    理解できないことは無理にする必要はないが、
    だからと言って人を傷つけるだけで何の得もない自己満足は本当に楽しいですか?
    本当に自分の国を愛する気持ちがあるならば、そんな行動は恥ずかしくて出来ないはずだ。
    もっとする事があるでしょ??
    きっとここを見て「差別はいけない」と心が変わる人はいないんだろうな、
    それどころか今以上に闘争心が増すでしょう。でも、そんな嫌ってる事に自分の1度しかない人生の時間を使って、、、何してるの?そんな事するために生まれてきましたか?
    今のあなたを見て
    ご両親は心を痛めませんか?

  • 中島京子 (作家)

    ヘイトスピーチを撒き散らすデモの動画をはじめて見たとき、ひどいショックを受けました。それらを直接浴びせかけられた方々がどんなに苦痛で怖かっただろうかと想像したり、海外の友人に見せたくないと思ったりした感情のほかに、ダイレクトに傷つけられた感触がありました。もしかしたら、「この差別主義者たちが私の同胞か」という、自尊心を抉られるような感覚だったかもしれません。あるいはもっと恐ろしいことの予兆に思えたのかもしれません。しかし、たくさんの人たちがカウンターのために街頭に出たと知って、とても救われました。最初の一歩を踏み出した勇気あるみなさんに感謝します。まともな一般市民は差別による人権侵害を許さないんだ、と示すアクションを起こすことは、この世界に生きるすべての人にとって、重要だと思います。そして屈折した感情を持ってヘイトデモに参加した人たちが、一人でも多く、「あーもう、こんなこと、やめた!」と言ってくれますように。

  • 平野啓一郎 (作家)

    排外デモには、胸が悪くなる。

    彼らが勇んで叫べば叫ぶほど、嫌悪感を募らせるばかりで、その分、一層、攻撃されている人たちへの同情を強くする。「死ね」だの「殺す」だのと言ってる人間と言われている人間、どっちの味方に立つかと聞かれれば、当然、言われている側だ。

     彼らを差別に駆り立てている背景については、社会そのものの問題として考えなければならない。しかし、排外デモ自体は、止めろとしか言いようがない。一度しかない人生を、人種差別主義者として生きなくてもいいじゃないか

  • 星野智幸 (作家)

    嫌うより、好きになりたい。嫌うことにエネルギーをかけるより、好きになってつきあうことにエネルギーをかけるほうがずっと楽しいから。ネガティブなエネルギーは必ず自分に跳ね返って、自分を落ち込ませる。ポジティブなエネルギーは、前向きな気分をさらに膨らませてくれる。どうやって叩きのめしてやるかを懸命に考えるより、その労力で違う土地の言葉を学んで、会話を交わして、一緒につるんで、ご飯を食べて、歌って、踊って、喜怒哀楽をともにするほうが、圧倒的に楽しい。誰かを貶める自分なんて自分で好きになれないけれど、誰かと楽しんでいる自分なら誇りに思える。ぼくはその経験を、メキシコで学び、韓国で学んだ。
     ぼくは日本人である前に、まず人間。逆はありえない。人間ではないけれど日本人である、なんてことは無理。○○人であることより、人間であることのほうが大事。だから、国籍の違う人と接するにしても、まず人間としてつきあいたい。○○人であることの鎧など脱ぎ捨てて、人間であることを謳歌しよう。

  • 三島タカユキ (フォトグラファー)

    大好きだったあの人の言葉を借りるなら、
    ぼくは無力のかけらで無名のフォトグラファーだ。

    でも

    シニカルに構えて、したり顔で社会を語って何になるの?
    自分が傷つかないところから、正論をぶちまけて何が変わるの?
    人を見下して自分が優位に立てたところで、その大切な自分って何なの?
    属性や匿名を隠れ蓑にしてなんて、どんだけ甘ったれなんだ。

    己の弱さを取り繕う為に、誰かを攻撃しても意味はない。
    己の強さを誇示するために、誰かを差別することに意味はない。

    愚かな行為よりも圧倒的に素晴らしい未来を。

    民主主義と言えない民主主義に、終わりのダンスを!

  • 中沢けい

    人の心に巣食う差別心を利用して社会に不安と憎悪を振りまく行為は絶対に許されるものではありません。レイシストによるヘイトスピーチ、ヘイトクライムなどによって傷つくのは社会そのものです。社会を構成する人々がお互いに無用な敵愾心を抱き、お互いを不安の眼差しで見つめるようになれば、その社会の信頼関係は崩れてしまいます。人と人はお互いを不安と敵意の目で眺めざるをえなくなります。レイシスト(差別主義者)によるヘイトスピーチ、ヘイトクライムの被害は社会を構成する全ての人に及びます。
    一九四五年の敗戦以来、日本は六八年の歳月をかけ国際的な地位の恢復に勤め、平和国家として近隣諸国との良好な関係を築くため多くの人々が心血を注いできました。有名無名と問わずまた国籍をも超えた多くの人々の不断の努力がそこにあります。それは私たちの祖父、祖母、父母の努力でもありました。いたずらに敵愾心を煽るヘイトスピーチヘイトクライムの繰り返しはこれらの人々の不断の努力を無視するばかりでなく、土足で踏みにじるものであります。断固としてそれを非難します。

  • Misao Redwolf (イラストレーター/首都圏反原発連合)

    差別意識を生む原因のひとつに「弱い心」があると思う。他者に対する優越性に依存した自己確認。他者との比較ではなく、自分自身の生き様に誇りを持ち自己を確立していきたいものだ。

  • 上瀧浩子

    2009年12月4日、在特会らが、京都朝鮮第一初級学校を襲撃しました。
    そのときに、学校にいたのは小学生の子ども達と、教職員でした。どんなにか、恐ろしく不安だったでしょうか。また、どんなにか孤独だったでしょうか。

    その後、学校は、在特会らに対して、損害賠償を請求する民事訴訟を起こしました。民事訴訟の口頭弁論のあとの「朝鮮学校を支援する会」の集会ではいつも、「ヘイトクライムのない社会を」、「民族教育権を保障しよう」という横断幕を掲げてきました。この横断幕は、朝鮮学校のオモニ会が作ったものです。この横断幕を書いているときに、子ども達は、「ヘイトクライムってなんや?」と無邪気に聞いてきたそうです。

    この社会の状況を、変えないといけない、次の世代に差別を残してはいけない。
    私はそういう思いで、います。

    差別撤廃 東京大行進を、一緒に歩きましょう。
    そして、私たちの社会は差別を許さないのだというメッセージを、今、ここから、社会に向かって発信していきましょう。

  • 李信恵

    格好いい大人になるための、第一歩を踏み出そう。わたしたちはずっと昔から友だち、これからもしっかりと手を繋ごう。仲良くしようぜ

  • 雨宮処凛 (作家・活動家)

    シンプルに、人を傷つけることは嫌だ。
    自分が傷つけられるのも嫌だし、
    知らない誰かが傷つけられるのを見るのも嫌だ。
    一方で、「誰か/何か」を「差別」しなければやっていけない
    ほどの「一定数の人が絶対に報われない社会」という問題も考えたい。
    差別反対、というだけでは、たぶん足りない。
    だけど、その声をちゃんと響かせることも重要だ。
    このデモに賛同します。

  • 有田芳生 (参議院議員)

    ファシズムなどの歴史を振り返れば、そこには必ず権力の先兵となる「突撃隊」が存在します。それがいま日本でも跋扈している人間として最低醜悪なレイシストたちです。ここで食いとめなければなりません。政治の世界でも「そのうちに好転するよ」などと何の根拠もない楽観論がありますが、それは間違いです。いまが歴史的瞬間だと思います。状況に注目し、ともに果敢に進んでいきましょう。「奴らを通すな!」

  • 伊達政保

    公民権運動はワシントン大行進以後、激しい弾圧を跳ね返して展開されていった。
    その基本方針は、差別撤廃、選挙権登録だった。
    日本でも30年前、公民権運動が起こった。外国人登録法の指紋押捺反対運動である。
    その結果、永住者の指紋押捺が撤廃され、外登証の常時携帯義務も廃止された。
    そして永住外国人への参政権問題が浮上し、自公政権連立協定でも外国人参政権制定が確認された。以後排外主義の巻き返しが始まった。
    現在の差別排外主義に対抗する戦いは、外国人の公民権、参政権獲得に向かわなければならないと考える。

  • 石田昌隆 (フォトグラファー)

    ボブ・マーリーの「War」を聴け!

  • 梅津和時 (ミュージシャン)

    昔、ある国で、東洋人だというだけで子供達から石を投げられたことがあります。
    たぶん、なんの疑いも無く自分達と違うものは排除する、という考えだったのだろうと思います。
    差別される側が、どんなに理不尽で、寂しく、悲しく、悔しい気持ちになるのかを身をもって教えられました。
    「差別はいけないこと」ということは、はっきりといつも言い続けなければなりません。

    そして昔、アフリカでの部族間での対立が、第3者の国の奴隷制度に利用されたことを忘れてはいけません。
    近隣との対立は悲しいことです。
    国と国、民族と民族ではなくて、「人と人」として仲良く繋がっていきましょう。

  • 山本夜羽音 (マンガ家・反レイシズム「知らせ隊」)

    「差別撤廃 東京大行進」に賛同いたします。
    私は、今年3月以降にようやく、在特会に象徴されるようなむき出しのレイシズムに対して声を上げ始めたばかりです。自分にできる、自分が責任を持てる行動として、友人らと「反レイシズム『知らせ隊』」を始めました。
    「知らせ隊」は、ヘイトデモが起きている状況で、何が起きているかわからず不安を覚えたり、疑問を持つ人々に対して、告知プラカードや周知ビラを使って、いま起きている事実を「知らせる」ことに特化して活動しています。
    直近では、関東大震災90周年に合わせ、震災時の外国人虐殺の現場や証言と、現在を接続して「記憶」と「追悼」の意志を顕すブログ「相思華プロジェクト『9月、東京の路上で』」を集中的に公開しています。

    http://tokyo1923-2013.blogspot.jp/

    マンガ家という職業を通じて感じるのは、いわゆる「オタク」と呼ばれる層、ネットユーザー層において、想像を超える「ヘイト」「レイシズム」が蔓延っているという危機感です。声を大にして繰り返される憎悪の言葉が「同調圧力」となり、気づけばそこに疑問を呈することすら憚られる雰囲気があります。ともすれば、自分の「仕事」に影響するかもしれない……その不安で、「沈黙」も蔓延っていきます。
    本来、この「沈黙」が自らの「表現」をも殺すという危機を痛感しているはずのクリエイターやユーザーが、むき出しの憎悪を止められない状況に、抵抗していくしかない、と覚悟しました。 「憎悪」が許容され、大手を振ってまかり通る社会に「自由な表現」の居場所も、当然、ないのです。 私は残念ながら、以前からの所用で当日参加できません。故郷・北海道の地から、大行進の成功をお祈り申し上げます。

  • 辛淑玉 (人材育成コンサルタント)

    沈黙は許されない。

  • イルコモンズ (現代美術家)

    わたしたちが生きる社会に「表現の自由」はあるが、
    「差別の自由」などというものは存在しない。
    もしそういうものが現れたら、それを見すごしにせず、
    くいとめることが、わたしたちの義務であり、
    「表現の自由」はそのためにある。

  • 小塚類子 (イラストレーター)

    世界中に生まれてきたどの子の命も
    ピッカピカで、それだけで涙が出そうに
    心が動かされる。
    満たされない何かを埋めるため
    誰かを貶めるなんて
    人生の無駄使い。
    差別なんかいらない。そのために歩く。

  • 五野井郁夫

    街頭で人を「殺せ」と連呼する者たちを、わたしたちは絶対に許してはならない。
     こういう呼びかけをすると、かならず「何熱くなってんの?」と、差別やいじめ問題から距離を置くことで、さも自分がクールであるかのように振る舞おうとする輩が出てくる。だが、目の前の不正義と向き合うことなくやり過ごそうとする者たちの姿勢は、怜悧なリアリズムでも処世術でも何でもなく、ただのいやしく恥ずべきものでしかない。
     ヘイト・スピーチとヘイト・クライムの横行という、わたしたちの民主主義の基底をなす基本的人権の尊重を蔑ろにし、文字通り人びとの「平和に生きる権利」を脅かす行為に対して、見て見ぬふりをしたところで、過去の人種差別の歴史が証明しているとおり、事態は悪化の一途を辿るだけだ。
     だから、ワシントン大行進からちょうど50年にあたる今年、わたしたち一人ひとりがほんのすこしでも勇気を出して、差別からわたしたちの民主主義を守るために、ともに「手をとりあって」歩こうではないか。

  • 池田香代子 (翻訳家)

    カウンターの若者たちの出現に、まず衝撃を受けたのは、レイシストではなく、それまでヘイトスピーチにたいして、眉をひそめるくらいのポーズはしても、実際には何もしなかった、たとえば私であったりするのです。ごめんなさい。恥ずかしながら、今からでも仲間に入れてほしいと思います。私のような、明らかな悪から目を背けたおびただしい人びとが、かつてナチスを行くところまで行かせてしまった以上、声を挙げられるうちにせいいっぱい「それはダメ、私たちが許さない」と言い続ける所存です。

  • 高林敏之

    「人種差別撤廃条約を誠実に履行」すること。これこそ日本からあらゆる人種的・民族的差別を排する第一歩、しかし極めて重要な第一歩です。日本政府が人種差別撤廃条約第4条への留保を公式に撤回し、国連人種差別撤廃委員会のすべての勧告を誠実に履行することを強く求めます。
     その一環として、朝鮮学校に対する就学支援金支給はじめ公的補助の適用および大学受験資格等における完全平等の実現、在日朝鮮籍者への再入国許可における不当差別の撤廃、「不法在留」外国人への強制収容・送還の法的是正、ヘイトクライム規制法の法制化を強く求めます。

  • 野々村文宏

    シンプルに。差別はいけない! 民主主義の第一歩を、人権への共通の了解を、足許から固めたい。

  • 中川五郎 (ミュージシャン)

    ぼくが歌っている歌
    「1923年福田村の虐殺」
    の最後の言葉は
    「信じることから始めよう。人はみんな同じ。」
    というものだが、それはぼくが生きていく上での拠り所にしている信念でもある。

    それとは正反対の
    「人を見たら泥棒と思え」
    という、同じ人間を信じることなく、自分たちと少しでも違う人たちを罵り、憎悪し、排斥しようとする人たちの動きを目の当たりにするのは、ほんとうにつらくて悲しくて恐ろしい。

    でもぼくはいくら笑われ、馬鹿にされようとも、今こそ自分の信念をより強固なものに鍛え上げ、人間を信じることをやめないようにしようと思う。

  • 遠藤浩輝 (漫画家)

    もし貴方が、今幸せではないのなら、その事を誰かのせいにして、ひととき気が紛れたとしても、貴方の生活は何も変わらない。もし貴方がより良く生きたいのなら、一見頼りになりそうな者から吹き込まれた耳触りの良い言葉ではなく、心の中奥底にある正しさに従うべきだろう。一人になる事を怖れてはいけない。何故ならそれは一時的なものだから。正しい事をすれば正しい仲間が集まり、悪い事をすれば悪い仲間が集まる。世の中は不公平で理不尽だ。でもそれは誰かのせいでは無い。意見を言う相手は行政と自分達が選んだ政治家だ。近くにたまたま暮らして居ただけの誰かでは無い。

  • 佐々木中 (哲学者、作家)

    長いながいあいだ、長いながいながいあいだ、
    私たちは戦ってきたのではなかったか?
    それでも、あらゆる差別はなくならなかったではないか?
    あの血ぬられた屈辱の歴史――。

    その戦いは虚しかったのか?

    否、否、われわれの戦いは一つでも、一人のものでもない。
    人種、民族、性、出自、職業、階級、病者、
    ……ありとあらゆる差別があるところには、
    それに抗する人々がいた。多くの。あまりに多くの。

    だから、
    それがひとつの、ひとりの戦いではなかった以上、敵はまだ勝っていない。

    そして来るのは、
    長い道の途上にある、
    しかし確実な勝利の日、
    勝利の先触れとなる一日だ。 参集しよう。われわれの自由への行進へ。

  • 松田”CHABE”岳二

    地球という星に生きている一人の人間として全ての差別に反対します。

  • COSMIC NEUROSE

    we hate hate speech. fuck off!!

  • 桜井信栄 (南ソウル大学助教授)

    差別と涙をもう見たくない。
    私たちは共に歩こう。
    共に生きよう。

    100年後の人々が、
    きっと私たちを誇りに思うだろう。

    仲良くしようぜ。친하게 지내요.

  • 中川敬 (ミュージシャン / ソウル・フラワー・ユニオン)

    NO PLACE FOR RACISM!
    2013年地球。生得的属性に基づいた差別、レイシズムは消え去るのみ!

  • 日高央 (ヒダカトオル/ザ・スターべムズ)

    誰かや何かを「嫌い」になるきっかけって実は物凄く単純で、最初に接した時の「印象」で決まってしまうことが殆どのような気がします。ニュースやTVで見た時の印象が悪かった/親や友人が悪く言ってて嫌いになった/本や雑誌に載ってたエピソードがイマイチだった……等々。実際に会って話したり、見たり触れたりして確かめもせずに、そんな不確かな「印象」だけで決めつけられるのは俺はゴメンだし、実は誰だってそういう「嫌悪」の対象になり得ることもあるわけで、そんな負のスパイラルはまるで「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」。簡単に知った気になれるネット社会だからこそ、無償で手に入る情報に踊らされてしまうのはバカバカしいし、実際のコミュニケーションで生まれるポジティブさの方が当てになると思います。子どもの頃は簡単だったそんな行為を難しくしているのは誰だ? 何だ? その答えの一つがここにあるような気がします。

  • KO (SLANG)

    俺たちは日本人である事を辞められないが、レイシストなんか今すぐ辞められる。真剣に物事を解決したいと思うなら、くだらない思想や偏見なんか今すぐ窓から捨てちまった方がいい。

  • eastern youth (ミュージシャン)

    二宮友和

    「差別はダメだ」という意見を、一人一人がはっきりと、何度でも声にしなければ、差別は無くならない。差別をする浅はかで愚かな者たちに、「自分の考えが間違っているのではないか?」と考えさせる瞬間を何度でも突き付けること、差別を無くす手段はこれ以外には無い。傷つき涙する人達がいる。その怒りを握り潰すしか術を持てないでいる人たちがいる。見捨てるな。躊躇うな。何度でも言おう。「差別をするな!」

    吉野寿

    暗い酒場にねじ込めば
    何処から流れて来たのやら
    あんな顔 こんな顔
    おっさん おばはん
    にいちゃん ねえちゃん
    じじいに ばばあに ポチにタマ
    脛に槍傷 刀傷
    いずれ劣らぬ曲者が
    肩幅だけの領分を
    どうにかこうにか分け合って
    肘で競り合う駆け引きも
    酔うほどに打ち解けて
    お前はアホか 間抜けかと
    罵る気っ風も心地よく
    飲んで飲まれて飲まれて飲んで
    勘定は俺が いや 俺が と
    果てはあわやの掴み合い
    それも場末のご愛嬌
    飲んだ飲んだでまた明日
    三々五々に消えてゆく

    それが街だ 我等が街だ

    街の底で蠢き生きる一匹の人間ッコロとして
    「自由の敵」の敵として
    ご一緒させていただきます

  • 山口洋 (HEATWAVE)

    「近いものほど、絶望的に遠いものです。
    でも差異があるからニンゲンだと、僕は思います。
    大切なことは多様性だと、僕は思うのです。
    仲良くしようぜ。ほんとうの意味で」。

  • 大石始 (ライター/エディター)

    『隣の彼や彼女を国籍などの属性で「敵」と「味方」に分けるほど悲しいことはない。
    僕は「9.22差別撤廃東京大行進」に賛同します。』

  • 久保憲司

    人種差別主義者たちのデモを新大久保で出来なくしたのは、僕が体験した日本の民主主義初めての勝利だったのではないかと思っています。

    戦後の民衆の歴史なんか全部敗北ばっかりだったから、明治維新に夢を見たりするのでしょう。

    革命とかそんな大きなものじゃないけど、やれば出来るのじゃないか、という気持ちになれました。

    アメリカの公民権運動の代表曲ボブ・ディランの「風に吹かれて」なんて完全に誤訳です。

    ディランは”答えは風に吹かれている”みたいなあやふやなことは歌っていません。

    このあやふやな訳こそが戦後民主主義、僕たちが負け続けてきた原因なのです。

    答えは風になんかまってない。

    ディランは”答えは風(あなた)にある”と明確に歌っています。だからアメリカでは20万人の人たちが行進したのです。

    答えはあなたにあるのです。

    あなたが変えるのです。

    一緒に歩きましょう。

    そして、もっと大きなうねりを作りましょう。

  • 平野悠 (ロフトプロジェクト代表)

    差別撤廃「東京大行進」か、凄いな。 今まで差別というと、どこか「差別もある明るい社会」なんて冗談半分に言っていてあまり実感がなかった。しかし日本がここまで右傾化し極右の自民党安倍内閣が圧倒的に選挙で勝利してから更に酷くなって行った様に見える。在日外国人差別は言うまでもないが、やはり今や棄民となり日本から忘れ去られようとしている福島の被災者の人たちもやはり圧倒的な差別の中で苦しんでいると思う。こんな日本なんとか変えたいと思う。それが今回の「東京大行進」に意味付けられていると思うのだ。参加を!

  • 永井ホトケ隆 (ミュージシャン)

    アメリカに滞在中、私もカラード(有色人種)として嫌がらせを受けたり、罵られたり、明らかな差別を受けたことが何度かあります。アメリカの音楽や文化が好きでこの道に入り、アメリカにいることが嬉しいのに何とも惨めな、悲しい気持ちになりました。そして、最後は怒りになってしまいます。怒りをもって「あなたたちはレイシストなのか!」と主張しなければならなかった時のつらい気持ちと、逆に何かされるのではないかという怖さがありました。何しろ銃の国ですから。それでも、アメリカを嫌いにはなりません。外国から日本が好きで学びに来る人たち、日本で一生懸命生きている人たち、日本を知りたくて旅に来る人たちに私が味わったような苦い気持ちは味わって欲しくない!

  • ナラカズヲ (歌う人)

    僕は中指を立てるより、いつの日にか親指を立てたいと願う。 “いつの日にか” それは、ヘイトデモやイジメや差別をする方が、誰かを傷つける行いから、強い勇気を振るい身を引き、隣国の方も日本の人も(出来るなら世界中の人が)、皆がゆるし合い認め合う時が来るその日。そしてその時に立てる親指。 その日が来ることを願ってやみません。

  • イルリメ

    この問題を考えるとき、いつも思い出す顔がある。
     今まで音楽を通じて出会った外国人の友達。在日朝鮮人の友達。日本に住む外国人達。外国に住む日本人達。そして人種差別問題を教えてくれた自分の好きな歌達。
     あと、今思い出したけど五年前フランスでライブしたとき、物販スペースで現地のお客さんに話しかけられフランス語がわからず困っていると通訳してくれた優しい韓国人のお姉さん。
     社会問題は生活と同居しているにもかかわらず、散らかってしまった部屋とおなじで、腰をあげて動くのは相当気力がいるし、誰もが知っている当たり前のことをいわなければならないときほどバカバカしいことはない。
     それでも、胸の内をさぐればあふれるほどもらった彼や彼女たちの優しさと笑顔、アイデアに礼をいい、「人種差別はゆるされない」と、まっすぐに表明しなければならない。

  • 早川”cob hey!!say!!”俊介 (KIRIHITO)

    差別…どす黒い優越感による忌まわしき選民思想、人類の許されざる恥ずべきこと、様々な数えきれない程の悲劇を生み出す(時には利用する奴がいて…)悪しきこと…もうまっぴらだ…。
    差別の無い晴れ晴れとした社会を創造しよう 今! ! イマ! ! いま! !

  • 高橋直輝 (男組)

    男組は、全力でレイシストを排除する。

  • 夜のストレンジャーズ 三浦雅也

    本人になんの落ち度もなくたまたまそうだった、そこに生まれてしまったという理由で迫害される、差別されるってのは理不尽な話です。我が身に置き換えればすぐわかるでしょ。ムカつくでしょ。許せません、レイシズム。ちなみに今は多摩蘭坂を登りきる手前を走る京王バスにてこれ書いてます。

  • 内田勘太郎 (ミュージシャン)

    差別はいけない。
    そんな事は分ってる。当たり前だ。
    だが差別の芽がきざす事も有る。
    気をつけなければ。気をつけなければ。
    最低の自分になってしまう。沖縄の人、白人、黒人、ドレッドの青年
    イレズミ女子、車椅子の人、ヤマトの人
    アジアの人。色とりどり。
    或る日の夕方、オキナワのマーケットで。

  • 西村茂樹 (LOUDMACHINE)

    差別が全く無い国って、この地球上にあるのかな? もしも無かったら、この国を世界史上で初めての例にしたいよね

  • 宇城輝人 (関西大学教授)

    差別の撤廃は、近代社会の根幹をなす「自由で平等な個人」という理念を実現するために不可欠な作業です。そして、公権力は近代社会の実現と維持に 最大の関心を払うべきで、差別の撤廃は公権力の最大の任務のひとつだと考えます。わたしが差別撤廃東京大行進に賛同するゆえんです。

  • 朴順梨 (ノンフィクションライター)

    差別意識。
    残念ながらそれは、誰の心にもあるものだと思う。
    でも抗い、乗り越えていきたいと奮闘するからこそ、人間は人間でいられるのだとも思う。
    ここ最近世に溢れ出した、差別意識にのまれ、流され、傷つけ合わないために。同じ空の下で歩き、笑い、知り合おう。お互いの存在を、気持ちを、そして同じ人間であることを。

  • 野間易通 (レイシストをしばき隊)

    我々がながらく放置してきた日本社会の民族差別に、そろそろケリをつけようぜ。

  • 明川哲也・ドリアン助川 (作家・パフォーマー)

    「思うことが二つある。
     誰かを傷付けようとして発した言葉は、必ず本人に戻ってくるということ。
     もう一つは、人はやり直せる生き物であるということ」

  • ECD

    キレイゴトに力を!今こそ!

  • 金明秀

     かつて「マジョリティとは何か」というイメージが明確だった時代、すなわち、近代主義的な社会計画を人々が信奉し、画一的な社会理念を共有した時代においては、社会は「われわれ」マジョリティとは異なる「他者」(例えば民族的マイノリティや社会的弱者)をいきなり排除するよりも、まずは同化し、包摂することを好みました。つまり、「他者」は、よくもわるくも「われわれ」と同じ価値観と生活様式を持つことが期待され、同じ社会の一員(公民)として包摂されるべき存在だと考えられていました。ワシントン大行進はこの時代の理念を実現するための代表的な社会運動であったといえます。
     しかし、いわゆるポストフォーディズムへの移行に伴う労働市場の変容と、コミュニティの解体に起因する個人主義の台頭は、世界を包摂型社会から排除型社会へと一変させました。社会秩序の解体によって生じた根源的な不安が、「他者」をリスクそのものと見なして排除するスケープゴート現象を拡大させるようになったわけです。レイシスト集団によるヘイトスピーチ・ヘイトクライムの蔓延、極右政党による移民・難民に対する排外主義的政策の唱導、等々。
     ただし、社会秩序の解体は「マジョリティとは何か」というイメージそのものを流動化させたため、スケープゴート化の対象となったのは、必ずしも伝統的に「他者」として排除されてきたマイノリティにはとどまりませんでした。公務員、罪を犯した者、スキャンダルを取りざたされた者、若者、貧しさ、安定した仕事がないこと、場合によっては結婚していないことですら、攻撃の対象とされて炎上するようになりました。マイノリティへの社会的排除を許容する社会は、「われわれ」の誰もが潜在的に排除される不安に苛まれる無縁社会でもあったわけです。
     こうした事態を食いとどめるべく世界で尽力している人々にとって、抵抗のための大きな手段となっているのが、国際人権規約や人種差別撤廃条約などの人権に関わる条約群です。「マジョリティとは何か」というイメージが明確だった時代に築かれた法の砦が、排外主義の昂進をぎりぎり防いでいると表現することもできます。
     しかしながら、残念なことに、日本では実態として苛烈なヘイトスピーチが横行しているにもかかわらず、法によって人権を保障しようという発想そのものがまだまだ薄弱であり、国際社会から遊離したガラパゴス的な条約解釈によって人権侵害が放置されているのが現状です。スケープゴート現象の伸張する今こそ、法文に立ち戻って周回遅れの現状を打開しなければなりません。
     そのための第一歩として、差別撤廃東京大行進の趣旨に賛同します。

  • 佐藤ルミナ (格闘家)

    物事を一度、相手の立場になってリアルに考える。
    自分がやられて嫌な事は相手にしない。
    答えはシンプルだと思う。

  • 久田将義 (ニュースサイト『日刊ナックルズ』編集長)

    病理なんだな、と思う。なぜこうなってしまったのだろう、とふと考える。ネットの普及?SNSの悪用?不況の影響? 色々な問題が複合的に混ざって、病理を生み出したのだろう。在特会。人間の心はこうも醜いものになってしまうのだろうか。恥というものを知らないとこうも、卑しくなってしまうのだろうか。これは主義主張の問題というより、既に人としての生き方のような気がするのだが。

  • 山下敏雅 (弁護士)

    私は,弁護士として,マイノリティの方の事件を多く扱っています。その中で,「周囲からあからさまな差別・偏見がある」というほどのケースは,実際には多くはありません。たしかに,周囲の一人ひとりがもっている感情は,「差別」「偏見」「憎悪」と呼べるほどの,強いものではありません。
     しかしながら,その一人ひとりの「小さな無関心」と「小さなマイナス感情」が,何十,何百,何千,何万と集まって,たった一人のマイノリティにのしかかったとき,その重圧と恐怖は,マイノリティの生活・人生そのものを押しつぶしていきます。
     このことを,私は,顔面蒼白となっている相談者・依頼者と接する度に,実感します。
     そして,一人ひとりの「小さな無関心」と「小さなマイナス感情」が,さらに,明らかな「差別」「偏見」「憎悪」を持っている人々の行動を助長し,脅迫,恐喝,傷害,果ては殺人にまでつながっているケースも,残念ながら,この日本ですでに起きています。
     最近行われているヘイトデモも,この同一線上にあるものです。

     だからこそ,今,その逆が必要です。

     白昼堂々と「死ね」「殺す」などと叫ぶデモが行われる。そのことに,少しでも「おかしい」と感じる人々の,その少しずつの思いが集まれば,皆が一緒になって歩くだけで,ヘイトの攻撃対象となっている当該マイノリティを守り,同時に,「公正な私たちの社会」そのものを守っていくのだという,その大切なメッセージを力強く発信していくことができるのです。

     9月22日に,ぜひ一緒に歩きましょう。