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アプガの現在地(仮)2013.9
〜「アプガの7人」→「7人のアプガ」〜
アプガの取材現場では、全員がちゃんと話せているよう気を配る必要があった。たまに、指名して直接振って聞き出すこともあった。ついリーダー(仮)であるみーこや、たくさん話してくれるアプガの広報担当(と勝手に呼んでいる 笑)の小夏っちゃんに振ってしまうのだが、やはりみんなの声を聞きたいから、意識的にそうしていた。
ところが今回のロングインタビューは、もうそんな必要はなかった。みんなが堰を切ったように話し出す。もしかしたらそれも第二章に突入して4ヶ月たったアプガの現在地、なのかもしれない。 もちろんそれはこの日が横浜BLITZのリベンジ決戦の翌日だったから、というのもあっただろう。感動と興奮がまだ冷めやらないのもあるし、満員の横浜BLITZ、というステージを経験して、彼女たちの心の中に押しとどまっていたものが一気に出てきたのかもしれない。止めどない感動と興奮がうずまいていたのかもしれない。 ただ、それを差し引いても、みんな話すようになったな… それが何よりうれしかった。そして私と同じことを考えていたメンバーがたぶんいたはずだ。 この日のインタビュー、最初は横浜BLITZの感想をたくさん聞こうと思った。私自身もいろんなことを感じた。だが、感想を聞いたとき「楽しかったです〜。」「最高でした…。」とメンバーが口々に言った後に沈黙が流れて、あ、もうこれは彼女たちにとっては過去の話なんだなと思った。余韻に浸っている、という感じはなかった。 なんとなく、なのだが、彼女たちは自分たちからあまり過去の話はしない。したとしても、「あの経験がこう活きている」という話の中でするものであり、「あの頃こんなことがあって」とか、思い出話はそんなに出ない(私自身彼女たちを知ったのが最近なので、過去の話をしてもわからないから聞かない、というのもあるが)。 それはつまり、彼女たちは基本的に「今」を生きているから、なのだ。前を向いているのだと思う。思えば前回の横浜BLITZもそうだった。翌日の彼女たちは渋谷で昼からフリーライブだった。あの日が第二章のスタートだった。そこには前日の「余韻」など微塵も感じられず、新たなスタート地点に立った彼女たちがいた。 「昨日の横浜BLITZは楽しかったです。でも、それは昨日で終わりました。次は大阪、名古屋、そして赤坂BLITZです」。まるでそう言っているかのように。 それは横浜BLITZでのMCからも感じた。「横浜BLITZは通過点」(佐保明梨)「横浜BLITZでは物足りないくらい、もっとすごいグループになります」(新井愛瞳)。彼女たちは、もう次を見ているのだ。止まっていないのだ。攻めているのだ。なので、インタビューも横浜BLITZのことはあまり聞かずに「次のアプガ」に切り替えた。横浜BLITZが完売したとはいえ、ツアーファイナルの赤坂BLITZはまだ完売していない。しかも、キャパは横浜より小さい。横浜BLITZが特別な公演だったからこその完売、でもあったわけで、「特別」でないライブで、どうやって埋めるか。 だが、彼女たちはちゃんと課題を見つけていた。あやのんは「もっと見たい!と思わせる」と感じ、あずはそのために「個人のパワーがぶつかり合う」ことが必要なのだ、と。 個人的には、今までのアプガは、7人のそれぞれ個性、カラーが光り輝くことがアプガだった。だが、昨日の横浜BLITZで感じたのだが、アプガという「一つの色」を彼女たちは出せるようになった。次は、その一つの色の中で、それぞれが自分の存在を主張するかのようにいかに激しく輝くか… アプガでよく例えに出されるカレーで言えば、7種類のスパイスが集まったカレーなのだが、それぞれのスパイスが自分の存在を激しく主張する…そんな感じだろうか。「アプガの7人」から、集合体としての「7人のアプガ」。 そしてそのアプガが一番よく出ているのがまさに今回の新曲「SAMURAI GIRLS」だ。「“メンバーの個性を活かして”という感じは今回ないですね。グループとして戦って、という感じですね。」という小夏っちゃんのセリフがまさに物語っている。振りでの刀を抜く腕の仕草の揃い方といい、メンバーの一体感が何より見られる曲である。その一体感の中に、あずと佐保ちゃんのラップといった、メンバーの輝きが見られるのである。しかもそのラップパートは二人にとってものすごい高いハードルである。でも、それが他のメンバーを刺激する。それがまさにあずの言う「ステージ上でのぶつかり感」なのだろう。 だからアプガは次のステージに進むためにまた一つぴったりな曲を手に入れた。でもそれはなにより彼女たちの、何ら変わらない姿勢そのものでもある───そう、戦うということだ。まさに「SAMURAI GIRLS」。 9月16日の赤坂BLITZは確かに彼女たちにとって初めてのステージである。ここには横浜BLITZのような、特別なエピソードはない。いやいや。エピソードはあるものではなく、作るもの、そして生まれるものなのである。 新たな伝説が、赤坂BLITZでまた生まれる。 横ブリから、赤ブリへ。 |
アップアップガールズ(仮) |
左から新井愛瞳、佐藤綾乃、森咲樹、仙石みなみ、佐保明梨、関根梓、古川小夏 |
アップアップガールズ(仮)公式サイト http://www.upupgirlskakkokari.com/ |
■アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦 9月16日(月・祝)赤坂BLITZ 2回公演(1回目14:00/2回目18:00) 〜赤坂決戦〜 東京・赤坂BLITZ |
■リリース情報
アップアップガールズ(仮) 両A面シングル 「SAMURAI GIRLS/ワイドルセブン」 発売日: 2013年9月4日(水) 品番: TPRC-0053 価格: \1,000(税込) 収録楽曲: 1、SAMURAI GIRLS 作詞・作曲・編曲:michitomo 2、ワイドルセブン 作詞:オノダヒロユキ 作曲・編曲:mochilon 3、SAMURAI GIRLS(Instrumental) 4、ワイドルセブン(Instrumental) |
【DVD】 アップアップガールズ(仮) THE DVD 〜ミニMV集 おまけつき〜
発売日: 2013年8月28日(水) 品番: TPRD-0006 価格: \1,800(税込) 収録楽曲: 1、アップアップタイフーン(Music Video) 2、アッパーカット!(Music Video) 3、アップアップタイフーン(↑↑アゲテケVer.) 4、アッパーカット(Dance Shot Ver.) 5、SAKURA DRIVE(late spring Ver.) 6、アップアップタイフーン/アッパーカット!MV撮影に密着! 収録分数:約56分 |
DVD「アップアップガールズ(仮) 3rd LIVE横浜BLITZ大決戦(仮) (2枚組)」
発売日:2013年7月31日(水) 品番:TPRD-0005 価格:\6,000(税込) <収録楽曲> 1. あの坂の上まで、 2. イチバンガールズ! 3. マーブルヒーロー 4. SAKURA DRIVE 5. メチャキュン?サマー( ´ ▽ ` )ノ 6. カッコつけていいでしょ! 7. バレバレI LOVE YOU 8. 夕立ち!スルー・ザ・レインボー 9. ナチュラルボーン・アイドル 10. リスペクトーキョー 11. サバイバルガールズ 12. shooting star 13. チョッパー☆チョッパー 14. UPPER ROCK 15. お願い魅惑のターゲット 16. アッパーカット! 17. End Of The Season 18. Next Stage 19. ストレラ!〜Straight Up!〜 20. サイリウム |
■過去の特集 アップアップガールズ(仮)ロングインタビュー「アプガの現在地(仮)」2013.5編 http://music.biglobe.ne.jp/special/uugirl/201305.html インタビュー「アプガの現在地(仮)」2013.6編 http://music.biglobe.ne.jp/special/uugirl/201306.html インタビュー「アプガの現在地(仮)」2013.7編 http://music.biglobe.ne.jp/special/uugirl/201307.html アップアップガールズ(仮)インタビュー「アプガの現在地(仮)」 2013.7 TIF直前編 http://music.biglobe.ne.jp/special/uugirl/201307-3.html アプガの現在地(仮)特別編「アプガとファンと、まぁなの現在地(仮)」 http://music.biglobe.ne.jp/special/uugirl/20130814.html アプガ第二章の歩み |
アップアップガールズ(仮)メンバー紹介 @メンバーカラー A愛称 B生年月日 C出身地 D子供の頃に憧れていたアイドル(敬称略) |
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仙石みなみ |
古川小夏 |
森咲樹 |
関根梓 |
@赤 Aみーこ B1991年4月30日 C宮城県 Dモーニング娘。の石川梨華 |
@ピンク Aこなっちゃん B1992年6月5日 C神奈川県 Dモーニング娘。の後藤真希、安倍なつみ、高橋愛 |
@Green Aもりてぃー B1993年10月12日 C神奈川県 Dモーニング娘。の安倍なつみ |
@オレンジ Aせっきー B1996年6月14日 C長野県 Dモーニング娘。の新垣里沙 |
新井愛瞳 |
佐藤綾乃 |
佐保明梨 |
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@青 Aまぁな B1997年11月19日 C群馬県 Dミニモニ |
@紫 Aあやのん B1995年1月7日 C神奈川県 Dモーニング娘。の高橋愛 |
@黄色 Aあかり B1995年6月8日 C東京都 D松浦亜弥 |
■アップアップガールズ(仮)のニュース記事一覧
取材・文/有本和貴(BIGLOBE MUSIC)
写真撮影/大井恵介(嫁コレアイドルプロデューサー)