音楽トップ > アップアップガールズ(仮)特集トップ > インタビュー 2013.5 > 2 > 3 > 4
アップアップガールズ(仮)インタビュー
「アプガの現在地(仮)」2013.5編(3)
−−−ちょっと思ったのですが、アプガの曲に自分たちが励まされたりしませんか?そういう曲が多いので私だけでなくみなさん自身もそうなのかなって。 |
関根梓 あー…でも、ステージ上で歌っているときはないですが、私生活とかで、ふとしたときに自分たちの曲を改めて聞くと元気づけられますね。朝にアプガの曲を聞くことが多いのですが、どうしても朝が苦手なので、自分たちの力みなぎる曲を毎朝聞くと学校の勉強とかもイヤだけれど頑張れるし、一日終わって「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」を聞きながらしみじみとしながら帰って「今日一日勉強頑張りました」…ステージ上では感じないんですけれど、意外と私生活で支えてくれてますね。 −−−あ…言われてみれば私も朝にアプガ聞きますね(笑)。会社に向かう電車で「UPPER ROCK」とか。それで一気にテンション上げます。 古川小夏 ありがとうございます。朝から攻めますね(笑)。 −−−でもアプガの曲は普段から聞きますよ。元気が出るし、「マーブルヒーロー」とか励まされますし。 古川小夏 私は「あの坂の上まで、」(「Next Stage」両A面曲)は毎回改めて決意させられます。メッセージ性の強い曲なのでライブの一番最後などキーになるところで歌うことが多く、自分の気持ちもできあがっている中での歌うので、毎回感動したり、「我慢我慢、気持ちを抑えるんだ」と。それくらいあの曲は毎回歌いながら「よし、これからも頑張っていかなきゃ」って決意させられますね。 |
|
佐保明梨 私は「イチバンガールズ!」です。対バンなどで必ず一曲目に歌うんですよ。対バンって「ちゃんとできるかな」と緊張や不安とかが単独公演に比べると大きいのですが、この「イチバンガールズ!」を歌うことで、「よし頑張ろう」「大丈夫だ」という気分になって自分で励まされます。歌詞も戦いの内容ですし。 −−−確かに対バンで他のアイドルのファンがいる前で「overtune」の後の「イチバンガールズ!」は、「さあ、これがアプガだぞ」というを一番示しやすい曲かもしれないですね。ところでアプガがここまできた中で、ターニングポイントになったところってどこですか? 古川小夏 オリジナル曲できたときかな…。いっぱいあるのですが、ガラッと変わったのはそこですかね。「Going my ↑」(2012/4/25リリースのデビューシングル)ができたって聞いてから、みんなどんどん気持ちが一つになっていったというか。あれから変わったなというのは今でも思います。 −−−なるほど。あと、ファンが増えた、とか、自分たちの成長を実感したときってどこでした? 新井愛瞳 手応えを感じてきたのは去年のTIF(※)ですね。一日目にライブをやらせていただいて、次の日に握手会をやったときに「昨日見てファンになりました」と言われて。いろんなアイドルのファンの方がいらっしゃるので、これは私たちにとってチャンスだ、って思って。その後にアプガの9月の単独も控えていたので、「これはやるしかない」と思ったんです。 (※TOKYO IDOL FESTIVAL。夏に開催される日本最大規模のアイドルイベントのこと。) |
“暑苦しいほど全力投球”古川小夏。K-POPカバーダンスグループ「UFGZ」としては彼女がリーダー |
古川小夏 その前からいろいろなライブに出る機会は増えていたのですが、それが全部TIFの準備といったらなんですけれど、TIFはやっぱり大きなイベントでたくさんの方が来ているので、TIFに賭けていたところはあったんですよ。なのでTIFが終わって「自分たち変わったな」と思う部分はありました。 −−−自分たちをアピールする大事な場だと思って準備していたわけですね。 仙石みなみ アイドルイベントでは日本で一番大きいイベントですからね。 新井愛瞳 TIFでお客さん増やして、8月の「IDOL NATION」(※)で私たちの存在を知ってもらおう、という感じで。 (※代々木第一体育館で行われる、夏フェス「a-nation」のアイドル版) 佐藤綾乃 TIFは本当に死ぬ気で頑張ったよね。 新井愛瞳 やったよね〜、ゲリラライブとか。 佐藤綾乃 私たちのライブがないときも炎天下の中、外でずっと宣伝のチラシ配っていたり、ゲリラライブをやったり。突然現れて突然ライブをして帰っていって、でまたステージでイベントして、とその繰り返しだったので、しかも真夏で倒れちゃう人も出てくるくらい炎天下の中だったのですが、それでもTIFにとても賭けていたので、死にもの狂いで頑張りました。 |
−−−先日の「KAWAii MATSURi」の東京体育館でのステージを拝見したのですが、だんだんステージが大きくなってきましたよね。そんなところにも成長の実感があるのかな、と。 森咲樹 「IDOL NATION」は去年はオープニングアクトだったのですが、今回メインで出られるんですよ。「来年は絶対メインで出たいね」とみんなで言っていたので、それが叶ってうれしいですね。 新井愛瞳 認められた気がします。 −−−あと「KAWAii MATSURi」のときは、みなさん花道をうまく使っていたなって思います。あのイベントは必ずしもアイドルフェスではなくいろんなアーティストのファンがいたのに、そういう人たちまで一つにしようと頑張っていたので、それがいいなあと思いました。会場が一つになる様は胸熱でしたよ。 仙石みなみ 去年初めてアプガとして「こんな大きいところで」と感動したのが「IDOL NATION」のオープニングアクトの代々木第一体育館で。そのときに花道があったり、「こんな大きなアリーナでやるのって本当に気持ちいいね、また立ちたいね」という話をしていたので。花道があるような大きいところで暴れ回れたらやっぱり最高だなって思います。 新井愛瞳 楽しかったよね〜、気持ちよかった。 仙石みなみ それからも花道があるステージがあると、「絶対にこれを存分に使ってやろう」とリハーサルからみんなで話し合うんですよ。 関根梓 花道にたとえスピーカーがなくても、今まで自分たちが歌ってきた感覚を信じて、スピーカーなんか関係なくとにかく前に出ようと考えるようになりました。 新井愛瞳 どのグループよりも全部使ってお客さんにアピールしよう、というのが私たちの中の目標です。 |
−−−あのようなフェスでは自分のファン以外の人に向けて歌えるかどうかっていうのが大きなポイントだと思うのですが、みなさんがいろいろ考えているから、他の人もアプガに興味を持つ気がしました。いろいろ考えてらっしゃるんですね。ちなみに結成当初立てていた目標って何だったんですか?横浜BLITZだったんですか? 新井愛瞳 …何も考えてなかったです。 仙石みなみ 結成当初はまず自分たちの曲が欲しいと思っていたので。 佐藤綾乃 最初はどうしたらいいのかわからず。 古川小夏 漠然と「見返してやるっ!」みたいな目標はありました。 佐藤綾乃 そればかり言っていたよね。 古川小夏 今思えば「だからなんだよ」「だから何したんだよ」って話なんですけれど(笑)。ただ見返してやるという漠然とした目標はみんな思ってましたけれど、その漠然とした感じがダメだったんでしょうね。 −−−でもその反骨心が根底にあるのは大事だったと思います。たとえばトランポリンも深く沈んだ分高く跳べますからね。それが今のみなさんにつながっている気がします。では今の目標は? |
|
古川小夏 8月31日の横浜BLITZを埋めることですね。 仙石みなみ 4月の公演で満員にできなかったのがとても悔しくて。夏の初の単独ツアーは「リベンジ決戦」というタイトルでもあり、また挑戦させてもらえる場を与えていただいたので、夏は横浜BLITZを満員にして、さらに名古屋と大阪を初めて回れるので、その二つの会場もぜひたくさんの人に来ていただいて、いろんな方に見ていただいて成功させて、その後はさらに大きいところでやっていきたいですね。 −−−横浜BLITZを満員にした次はこの会場でやりたい!とかありますか? 一同 中野サンプラザ!(即答) −−−そうですよね(笑)。みなさん、アプガに入ってよかったなと思うところはなんですか? 新井愛瞳 私、性格が変わりました。ハロプロエッグの頃は前に出る方ではなくて引っ込み思案で「勝手にやっていてください、どうぞ」みたいな感じだったのですが、アプガになってから自分で考えることが多くなったので、みんなに相談したり、わからなくなったことを聞いたり、積極的になりました。 みんなに私を見つけてもらえた、素の自分を受け入れてもらえた、みたいな感じです。一番ここが落ち着く場です。あと私は長女なので上のお姉さんが欲しくて、ここには6人もいるので、いろんなお姉さんがいて楽しいです。 古川小夏 ハロプロエッグをやめなきゃいけなくなったときに、(アイドルになるのを)やめるということも考えたのですが、アプガに入って、がむしゃらにやってみて…きっと、今、自分であきらめたらあきらめがつくと思うのですが、ここまで頑張ってこそやっとあきらめがつくことだと思うので、「あのときやめなくてよかったな」って思います。 あの頃は「自分は頑張っている」と勘違いしていたというか。「ハロプロエッグで何年間も頑張ってきたのに何でだよ」って思っていたのですが、アプガになってからもっと大変なこともあり、でもその分うれしいこともたくさんあって、「そこであきらめていたら後悔していたかもしれないな」って思うようになりました。 −−−ハロプロエッグに入ったときではなく、やめることになったときが実はスタート時点だったのかもしれない…と。 古川小夏 あのときは「今やめても後悔なんかするか!」ってちょっとやけくそだったのですが、今思うと「あのときやめていたら後悔していたんだろうな」って本当に思いますね。 −−−ハロプロエッグでの自分と今の自分って、みなさん絶対つながってますよね。 古川小夏 はい、つながってますね。 −−−だからファンの皆さんもきっと今の皆さんの状況を喜んでいると思いますよ。「みんな、やめなくてよかったな」と。そしてファンの皆さんに対してはどんなことを思ってますか? 新井愛瞳・関根梓 感謝「しか」ないです。 森咲樹 アプガのファンの皆さんはとてもあたたかい人ばかりで、一度福島のフリーマーケットのようなところでイベントをやらせてもらったときに、そこに遊びに来ている地元の方にCDを配っていただいたりとか。 新井愛瞳 自分で買ったCDを渡してくれて。 古川小夏 で、CDをもらった人が感動するじゃないですか。そうしたら渡したご本人が後で「絶対あの人はこれでアプガのこと忘れないでいてくれるよ」と半泣きで来てくださったりとか(笑)。私たちよりよほど熱く考えてくださっていて。 新井愛瞳 私たちより広めてくれているよね。 仙石みなみ 「(仮)のTシャツで○○のライブ行ってきたよ、宣伝してきたよ」と、とても笑顔で言ってくださったりすると、うれしいなって思います。「(仮)着ているだけで宣伝になるから、これでいろんなところ歩いているから」と、アプガのことを考えていろんな行動をしてくださったり。 森咲樹 メンバーとスタッフさんだけではなくて、ファンの皆さんもチームアプガって感じです。 仙石みなみ 一緒に作るといいますか。 森咲樹 作り上げる感じですね。 関根梓 握手会でも「ありがとうございます」といった会話ではなく、「よっしゃ、次も頑張ろうぜ!」みたいなことを言われて、本当にファンの方から気合いを入れられたり。 古川小夏 「頑張るから」ってよく言われますね。 関根梓 「オレもっと頑張るから、だからアプガちゃんも一緒にもっと上行こうね!」って言ってくださることがほとんどなので、本当にそこまで深く思ってくださっているなって、うれしいなって。 −−−でもそれはなにもファンの方があたたかいだけではなくて、みなさんがファンにあたたかいから、そうなっているのだと思います。ライブを見ていて、みなさんとファンの方の関係性がとてもいいなと思ったのが私がみなさんに興味を持ったきっかけだったんですよ。今日はありがとうございました。 |
■ >> 取材を通して見えた「アプガの現在地」
※次のページに続きます |
左から新井愛瞳、森咲樹、佐藤綾乃、仙石みなみ、関根梓、佐保明梨、古川小夏 |
アップアップガールズ(仮)は、ハロプロエッグの研修課程を修了したアップフロントプロモーション所属の7人組アイドル・グループ。4月13日には彼女たちのこれまでの活動の集大成となる横浜BLITZのワンマンライブを終え、いよいよ次のステージへ突入ともいえる本作のリリースとなります。 今回発売されるシングルは、トリプルA面。銀河上々物語は、今年の4月までの1年間でシングル11枚、アルバム1枚をリリースし、怒涛の如く駆け抜けてきたアップアップガールズ(仮)が、次の舞台へ向かっていく決意・心情をテーマにした楽曲です。Burn the fire!!は全力で戦う彼女たちを重ね合わせたような応援歌、ナチュラルボーン・アイドルは、関根梓がメインボーカルを務めるキュートな曲調と歌詞の楽曲。Burn the fire!!とナチュラルボーン・アイドルは単独公演で披露し好評を博している楽曲で、CD化を待ち望むファンの声に応えてリリースとなりました。 まだまだ挑戦を止めないアップアップガールズ(仮)の成長は見逃せません。 ついに誕生!アップアップガールズ(仮)公式サイト http://www.upupgirlskakkokari.com/ |
■リリース情報
アップアップガールズ(仮) トリプルA面シングル 『銀河上々物語 / Burn the fire!! / ナチュラルボーン・アイドル』 発売日: 2013年6月5日(水) 品番: TPRCー0046 価格: \1000(税込) 収録曲 1. 銀河上々物語 作詞 :NOBE・作曲・編曲 michitomo 2. Burn the fire!! 作詞 :NOBE・作曲・編曲 michitomo 3. ナチュラルボーン・アイドル 作詞 :NOBE・作曲・編曲 michitomo 4. 銀河上々物語 (inst) 5. Burn the fire!! (inst) 6. ナチュラルボーン・アイドル(inst) |
初の全国対バン・ツアーの模様を収めたドキュメント写真集。佐保ちゃんのチョップでも割れないくらいの!?フルボリュームでついに登場!
「アップアップガールズ(仮)1stドキュメントフォトブックRUN! アプガ RUN!(仮)」 発売日: 2013年5月31日(金) 価格: \2310(税込) 炎の対バン行脚!そして運命の横浜大決戦!アプガの明日はどっちだ! ハイクオリティな楽曲と攻めて攻めて攻めまくる熱いライヴ・パフォーマンスで、日本テレビ『スッキリ!!』でも''次クるアイドル''として紹介されるなど注目を集めているアップアップガールズ(仮)。本書は彼女たちの今後を占 う上で、間違いなくターニングポイントになるであろう初の全国対バンツアーの模様を収めたドキュメント写真集。 初日の新潟から千秋楽の東京、そして3度目 のワンマンとなる横浜BLITZ公演まで完全密着。撮影は氣志團、ハナレグミ、THA BLUE HERB、土岐麻子といったアーティストの写真を手掛けるフォトグラファーSUSIE。Negicco(新潟)、Dorothy Little Happy(仙台)、ひめキュンフルーツ缶(松山)、フルーティー(札幌)、LinQ(福岡)、BiS(東京)──並み居る強豪との戦いを通じて彼女たち が掴み取ったものは!? そして結成当初からの目標であった運命の横浜BLITZワンマンで彼女たちを待ち受けていたものとは!? |
アップアップガールズ(仮)「銀河上々物語 / Burn the fire!! / ナチュラルボーン・アイドル」 発売記念ミニライブ&握手会開催決定!! 6/4(火)19時〜 ダイバーシティ屋外フェスティバル広場※ 6/5(水)19時〜 タワーレコード錦糸町店(オリナスモール1Fエントリーコート)※ 6/6(木)19時〜 タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」 6/7(金)19時〜 タワーレコード新宿店 6/8(土)14時〜/16時〜 トヨタ シティショウケース1階 MEGAステージ※ ※は閲覧フリー。 1stフォトブック RUN!アプガ RUN!(仮)発売 ミニライブ&握手会 7/5(金)19時〜 タワーレコード新宿 アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアーアプガ第二章(仮)開戦 8/31(土) 〜横浜リベンジ決戦〜 会場:横浜BLITZ 9/7(土) 〜大阪決戦〜 会場:umeda AKASO 9/8(日) 〜名古屋決戦〜 会場:名古屋クラブクアトロ その他イベント出演スケジュール 6/22(土) YATSUI FESTIVAL! 2013 6/23(日) @JAM2013アイドルDay Zepp Diver City 8/10(土) IDOL NATION 2013 国立代々木競技場第一体育館 8/17(土) 〜プロレスの進歩と調和〜 両国国技館 |
アップアップガールズ(仮)メンバー紹介 @メンバーカラー A愛称 B生年月日 C出身地 D子供の頃に憧れていたアイドル(敬称略) |
|||
仙石みなみ |
古川小夏 |
森咲樹 |
関根梓 |
@赤 A1991年4月30日 B宮城県 Cモーニング娘。の石川梨華 |
@ピンク A1992年6月5日 B神奈川県 Cモーニング娘。の後藤真希、安倍なつみ、高橋愛 |
@Green A1993年10月12日 B神奈川県 Cモーニング娘。の安倍なつみ |
@オレンジ A1996年6月14日 B長野県 Cモーニング娘。の新垣里沙 |
新井愛瞳 |
佐藤綾乃 |
佐保明梨 |
|
@青 A1997年11月19日 B群馬県 Cミニモニ |
@紫 A1995年1月7日 B神奈川県 Cモーニング娘。の高橋愛 |
@黄色 A1995年6月8日 B東京都 C松浦亜弥 |
■アップアップガールズ(仮)のニュース記事一覧
取材・文/有本和貴(BIGLOBE MUSIC編集長)
撮影/大井恵介(嫁コレアイドルプロデューサー)