多くの映画、テレビドラマで活躍した名脇役、石田太郎さんが帰らぬ人となった【拡大】
NHKの朝ドラや大河ドラマの常連。あらゆる役で存在感を発揮し、浄土真宗の僧侶でもあった石田さんが急死した。
フジテレビによると、石田さんは21日昼前から、相模原市緑区のスタジオで、10月スタートの連続ドラマ「独身貴族」(木曜後10・0)の第1話のゲストとして収録に参加。石田さんは人気脚本家の役で、倒れる直前は水泳パンツ姿で、スタジオ内のプール(水深92センチ)に入っていた。
異変が起きたのは午後1時ごろ。主役の映画製作会社社長を演じるSMAP・草なぎ剛(39)が、石田さん演じる映画脚本の執筆を断り続ける脚本家を見つけてプールに飛び込み、水中で「書いてください」と懇願するシーン(約2分間)の後だった。監督から「カット!」の声がかかった直後、石田さんは水中を歩いてプールサイドに上がろうとした際に、意識を失った。
そばにいたスタッフ数人がすぐに石田さんを引き上げ、心臓マッサージなどの応急措置を取るとともに119番。石田さんは相模原市内の病院に運ばれ手当を受けたが、午後4時24分、息を引き取った。石田さんは準備運動をしたうえでプールに入り、気温は27度で水温も冷たくはなかったという。死因は不明だが、神奈川県警津久井署では事件や事故ではなく、病死の可能性が高いとみている。