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武士が罪を問われ「腹を切って死ぬ」のと「斬首される」のでは、『首を斬られて死ぬ』という点では同じです。
しかし、社会的に天地の差がありました。
質問者さんや多くの回答者さんは「切腹とは、短刀で腹を切り裂いて死ぬこと」だと勘違いしているようです。
そういう切腹も確かに存在はしたのですが、歴史書に
「**は切腹を命じられ、腹を十文字にかっさばいて内臓を掴み、次いで後ろを向いて介錯人に首を落とすよう促した」
と特筆大書されるくらい稀なことでした。
後述するように、遺族が路頭に迷いかねないハイリスクな行為でもありました。
なお、座った状態で腹を切ると、腹圧により自然に内臓が飛び出してくるそうです。
切腹というのは「武士が自らの過ちを恥じて自決する」という形を取っている点が斬首と違います。
ですので、
* 切腹の前に入浴して身を清め、死装束(白い着物に、浅黄色=水色の裃を着用する)をつける。
髷を結い直し、月代や髭を剃り、武士としての正装をします。
切腹する際は自らの意志で前に置かれた短刀に手を伸ばします。
もちろん、縄で縛られていることはありません。「自ら死を選ぶ」のだからです。
* 切腹すると、罪は「一応」消えたとみなされ、首と胴体を縫い合わせた遺体は遺族が持ち帰り、普通に埋葬しました。
* 切腹した者は武士の身分を保持します。
家禄を削減されることはあっても、跡継ぎが家督相続するのを許されるのが普通でした。
武士は、子供の時から、「自分の家の存続のために命を捨てる」よう教育されています。ですから、何らかの理由で罪を問われたとして、切腹を許されれば「自分が死んでも家が続く」とむしろ喜んだはずです。
これが、切腹を許されずに斬首されるとなると、全く変わってきます。
* 武士が斬首されるというのは、武士であることを否定され、平民扱いに落とされると言うことです。
武士として正装すること、身だしなみを整えることなどは許されず、獄中で着ていたボロを纏い、垢だらけ、髭や髪が見苦しい状態のままで、縄を打たれた状態で地面に座らされ、首切り役人に首を落とされます。
* 首がなくなった死体が着ていたものは、被差別民がはぎ取ります。これは、被差別民の権利として認められていました。死体は裸にされます。
* 遺族が死体を引き取ることは許されません。着ていたものをはぎ取られて裸にされた死体は、刑場に掘られた穴に埋めて貰えれば上等です。
しかし、斬首された死体は、多くの場合、「試し切りの材料」にされたようです。
この場合、試し切りを行って報酬を得る権利を持っている首切り役人(首切り浅右衛門と言われる家系の人が有です)が遺体を切り刻みます。いくつもの死体を重ねたり、男の死体と女の死体を重ねて斬ったり、いろんな方法で試し切りをします。試し切りを行って切れ味を確かめた刀の方が高く売れるためです。
試し切りが終わり、もはや死体の形状を留めない状態になると、後は刑場に放置され、鳥獣の餌になったようです。
「斬首された罪人には、いかなる尊厳も認められない」ということです。
* 斬首された武士の遺族には地獄が待っていました。
武士が斬首された場合、先述したように「武士の身分を否定された」訳ですので、遺族は家禄も屋敷も失い、大名の家臣であれば「領外追放」となったようです。
この場合、例えば親戚が藩に話をつけて、離れに住まわせるなどして面倒を見てくれたりすれば良いですが(江戸時代はホンネとタテマエの乖離が著しく、社会の潤滑油になっている時代でした)、そうでなければ、遺族は無一文で放り出されます。
乞食に身を落としてどこかで行き倒れになり、娘はヤクザの手に落ちて女郎に売られる・・・などということが普通にあったでしょう。
そういう悲運に遭った遺族のことは決して記録に残りませんので、想像するしかありません。
罪を問われた武士が、切腹を許されれば嬉し泣きし、息子に遺言を残して堂々と死んでいったという話は聞いたことがあると思います。
「自分が腹を切れば、家が残り、家禄を削減されたとしても、遺族の生活が保障される」
のですから、切腹を許されれば喜ぶのが当たり前なのです。
なお、切腹の際に見栄を張って「私が腹を実際に切ってから首を落として下さい」とすると、腹を切る段階で取り乱してしまい、「武士としてあるまじき不面目」を問われて、遺族が困ることがありました。最悪の場合は、斬首された場合と同様に「遺族は藩外追放」になります。
腹を切った経験がある人は誰もいません。どんなに自信がある武士であっても、自分が腹を切る時に取り乱さないと自信を持つことはできません。やったことがないのですから、当たり前です。
なので、切腹を命じられた武士は
「短刀に手を伸ばして、首を前に傾けたら、それを合図に介錯人が首を落とす」
のを選択しました。
全て「切腹を無事に完了させ、家と遺族を守るため」です。
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- 編集日時:2013/9/11 20:51:13
- 回答日時:2013/9/10 11:45:00
他のかたがたが回答されているとおりです。
で、介錯がなかったらどうなるのかというと、
日本が戦争に負けたとき阿南陸軍大臣が「介錯はいらん」といって腹を切ったのだけど、死ぬまで4時間かかったそうです。
また、明治のはじめに軍人いなって、明治日本軍の育成に尽くした芝五郎大将は、終戦時は80を過ぎた高齢で、とっくに引退していて日本が戦争に負けたことに責任はなかったのだけど、戦争に負けた日本を見るにしのびないと、切腹したのですが
高齢のため力が入らず、死にきれないで病院へ運ばれたけれども、結局はその傷がもとで死にました。
介錯のない切腹は悲惨です。
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- 回答日時:2013/9/10 11:25:08
切腹といっても色々。
本格的な切腹ならきついですよ。
腹十文字に切ってそれから介錯をうながすわけですから。
でもほとんどは三宝に手を伸ばした瞬間に介錯してしまう。
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- 回答日時:2013/9/10 11:06:35
nicria88さん
意外と切腹のほうが自分でタイミングをはかれるだけましかも知れません。
どっちにしても、腹に切っ先をあてたところで介錯人の刀が降りてきますし。
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- 回答日時:2013/9/10 10:34:31