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英紙ガーディアン(電子版)は21日までに、米南部ノースカロライナ州ゴールズボロ上空で1961年1月、飛行中の米軍爆撃機B52から核兵器が外れて地上に落下し、奇跡的に起爆を免れた事故の詳細を伝えた。爆弾は広島に投下された原爆の260倍の威力があり、大惨事になる恐れがあったという。米政府は、深刻な事故ではなかったと説明していた。
背筋が凍りそうな事実が明らかになった。52年前、米国本土であわや、水素爆弾が爆発する寸前だったというのだ。
事故の詳細は、機密指定を解かれた米公文書を米国のジャーナリスト、エリック・シュローサー氏が調査した。20日付のガーディアン紙によると、事故の報告書は事故から8年後に、サンディア国立研究所の核兵器を担当する研究員が作成したものだという。事故の存在は一般にも知られていたが、同紙は核惨事の瀬戸際だったことを初めて裏付けた「決定的証拠」としている。
事故が起きたのは、ジョン・F・ケネディ大統領の就任わずか3日後の、61年1月23日だった。飛行中のB52がきりもみ状態になって墜落。搭載していた2発の水素爆弾が機体から外れ、ゴールズボロ郊外の牧草地に落下した。B52は東海岸へ定期飛行中で、機体は付近に墜落したとされている。
爆弾の1つは、落下時の衝撃などで4つある安全装置のうち3つが解除された状態となり、最後に残された「低電圧の単純な構造のスイッチ」が起爆を止めたという。
爆弾はTNT火薬で400万トン相当の威力があり、1945年8月6日に広島へ投下された原爆の260倍。同紙は、爆発していれば首都ワシントンやフィラデルフィア、ニューヨークなどの東海岸の大都市に被害が及び、数百万人の生命が危険にさらされたと指摘した。もう1つの爆弾の状態については触れていない。米政府は、事故が知られるようになってからも、大惨事の危険があったことは繰り返し否定してきた。
また、シュローサー氏は、50~68年の間だけで核兵器に絡む「重大な事故」は、少なくとも700件起きていることも公文書から明らかにした。シュローサー氏は、同紙に「我々は核兵器が事故で爆発する可能性はないと言われてきたが、これは本当に事故寸前だった」と話している。
(2013年9月22日06時02分 スポーツ報知)
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