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検証 「人生逆戻りツアー」 8   [言葉・文章]

未読者のたわごと

 

「事故故で死んだ主人公が、天使に連れられ生前を巻き戻し辿ることで新たな死生観を学ぶ」「人生逆戻りツアー」というくらいですから、まさにこのような文字通りの内容なんでしょう。

 

現実問題として死者の思考・言動が我々生者に認識できないにもかかわらず、それを描こうとした作品なわけですから、その主人公が持つ「死者の視点」が「どれだけ正確なのか?」なんてことは、ことさら分かるはずもありません。何故なら、生き物は一度死ぬと生き返ることができないわけですから。

 

更には、死者である主人公が自身の生前を検証する上で、他の人物の視点をなぞると考えても不思議はないでしょう。むしろ、生前を検証することがこの作品の主旨ですよね?ならば、そういった視点の乗り換えの勢いが余って混乱をきたすといったケースは、描写上演出上共に必然の範囲内であると思います。

 

まぁ、作者さんのブログも拝見したところ、スピリチュアル指向の強い方のようですから、執筆に熱が入りすぎて推敲にまで気が回らなかったと言ってしまえばそれまでですがね。

 

http://www4.rocketbbs.com/741/bbs.cgi?id=kouryu3&mode=res&no=42551 より

 

泉ウタマロさんはブログ「泉ウタマロ」で、「降ってわいたことを小説にしている」と言っています。ウタマロさん独自の経験に基づくストーリーであるために、「一部の読者しか理解を得られないだろう」「通常の意識で読んでおもしろいのだろうか?」とも言っています。

 

ストーリーには自信はあったが、書いた本がどれほど読者の支持を得るいうかという自信はなかったという事です。しかし、第一作目の「人生逆戻りツアー」はクチコミだけで39,000部も売れました。これに自信を得たウタマロさんは、第二弾として「瑠璃色の涙」を書きました。そして先月、それが発売されました。

 

「スピリチュアル指向の強い方のようですから、執筆に熱が入りすぎて推敲にまで気が回らなかった」と、賽の河原さんは言っています。著者に言わせれば、「その時のイメージをそのまま文章にしている。だから推敲することはそれを否定することになる」となるのかもしれません。

 

多くの読者がその作品を賞賛しています。著者にしてみれば、私のような異論を唱える読者がいても痛くも痒くもないということでしょう。第二弾の「瑠璃色の涙」ももしかしたら前作以上の売れ行きを示すかもしれません。注目したいと思います。

 

推敲の大切さ

https://www.seniorcom.jp/community/header1000152/archive/59429/0

 

私的文章論⑰・推敲の大切さ

http://ameblo.jp/odagu/entry-10711891039.html

 

言葉をデザインすること

http://titta.jugem.jp/?eid=5544 

 

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