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21 Sep 2013 11:19

【コラム】韓国人を「カッ」とさせるもの

割り込みや無秩序、うるさい子どもたち
「カッ」となる出来事、大半は解決可能

 日本人は怒りをよく我慢するという。しかし必ずしもそうではない。東京・渋谷の繁華街は、夜になると酒に酔った人たちで修羅場のように変化していた。このような地域が7-8年前、警棒を持った近所の老人たちが酔っ払いを叱りながらパトロールすると、様子が変化した。老人たちが「がんこおやじ」という名前でメディアに紹介されるや、不良青少年はこの地域に足を運ばなくなった。

 韓国人はよく怒るという。しかし必ずしもそうではない。渋滞で車が列を成しても、横断歩道の真ん中まで車が頭を突っ込んでも、食堂で子どもたちが公園にいるかのように走り回っても、隣家の犬のものと思われるふんが家の前にあっても、こうした問題を処理するべき人たちは遠くの山を眺めているだけでも、「そんなもんだろう」と我慢する忍耐力の持ち主なのではないだろうか。仙人だけが住むというヒマラヤの労働者も、韓国に来れば怒ってデモをするのだとしたら、これは国民性の問題ではなさそうだ。「我慢すればがんになる」といわれるが、それほどひどい状況なのだろうか。

 マンションの騒音問題で放火や殺人まで犯すおかしな人たちの肩を持つわけではない。独裁に対する抵抗のように、何らかの巨大悪に向かって憤怒しようというわけでもない。われわれが1日に何度もカッとなったりいらいらしたりするのは、大部分が意識やシステムを多少修正し、責任者がまめに動いてくれれば解決できるささいな物事なのではないだろうか。先進国の人たちがカッとならないのは、心が広いからではない。カッとなるようなことが起きないようシステムを細かく設定し、細心の注意を払って管理しているからだ。

鮮于鉦(ソンウ・ジョン)社会部次長
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