戦争体験者の証言を映像で残す活動をしている「戦場体験放映保存の会」が14〜16日の3日間、中央区のエル・おおさか(大阪府立労働センター)で、関西では初めてとなる戦争関連資料の展示会を開いた。元兵士による講演もあり、訪れた人たちに戦争の記憶を伝えた。
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戦争体験者の証言や関連資料を展示している会場。中央では、元兵士による講演会が開かれた |
同会は戦争を後世に伝えようと、20〜30代の若者らが、2004年に東京で結成した。全国の戦争体験者の証言を映像で収め続け、その数は約1500人分に上る。
展示会場では、戦争体験者107人の証言をパネルで紹介。これに合わせ、飛行服や背のう、貴重な現役兵証書などの物品を並べたほか、大阪在住の元兵士4人による講演会も実施した。
初日の14日は、パネルで紹介されている藤原重人さん(89)=埼玉県三郷市=が会場を訪れていたため、特別に講演会を開いた。
1945年夏、藤原さんは中国で約4カ月間の行軍中にマラリアで倒れた。二人の中国人作業員による手厚い看護で一命を取りとめたといい、「終戦後、あの二人は親元に帰れたのだろうか。名前を聞いておけば後で訪ねることもできた。悔やまれる」などと語っていた。(町中菜穂美)
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