勤務中飲酒後車で巡回 北九州都市高業者 「4時間仮眠した」 [福岡県]
北九州都市高速道路の料金所運営を受託する「名古屋ハイウエイ」(福岡市博多区)の従業員4人が7月、夜間当直中に北九州市内の事務所で飲酒し、うち1人が約6時間後に都市高速を車で巡回していたことが19日分かった。業務を委託する福岡北九州高速道路公社(福岡市東区)は「飲酒から巡回までに十分に時間をとっており、飲酒運転にあたらない」と説明。名古屋ハイウエイは、勤務中の飲酒を禁じる社内規則に違反するとして、4人を出勤停止10日間などの処分にした。
公社などによると、4人はいずれも60代。2人が7月8日午後6時ごろ、北九州市小倉北区の紫川料金精算事務所で、うち1人の誕生日を祝う名目で焼酎を飲み始め、その後別の2人も加わった。最初から参加していた1人は午後6時から約2時間飲酒した後、翌9日午前2時から約2時間、料金を回収するため都市高速を車で巡回した。巡回前に飲酒検査はしていなかった。この従業員は「1合程度飲んだが、4時間仮眠した」と説明したという。
公社は「仮眠が十分で、飲酒運転とは考えられない」として今後も名古屋ハイウエイとの契約を継続する考え。福岡と北九州の両都市高速で料金所運営を委託する全3社にアルコール検知器を導入し、運転前に点検するよう求めた。
=2013/09/19付 西日本新聞夕刊=