東京電力は、安倍晋三首相の要請に応じて福島第一原発5、6号機の廃炉を決めた後、福島第一全体を廃炉に専念する「廃炉センター」(仮称)に衣替えさせる検討に入った。年内に見直す総合特別事業計画(再建計画)に盛り込む。福島第一は名実ともに「発電所」としての役割を終える。
安倍首相は19日、東電に5、6号機の廃炉を要請した理由について、「汚染水対策を優先し、事故の対処に集中するため」と記者団に説明した。東電が廃炉を決めた後は将来の発電に備えた設備を維持する人手は要らなくなる。今の発電所から廃炉を担う組織へと切り替えることで、汚染水対策や事故収束に人手やお金を集中する姿勢をはっきり示すねらいがある。
福島第一は1971年に1号機が営業運転を開始。新しい5、6号機はそれぞれ78年、79年に稼働した。東日本大震災による事故で1〜4号機は2012年4月付で廃止された。廃炉センターへの衣替えで、発電所としての40年あまりの歴史に終止符を打つ。
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