アノニマス名乗り不正アクセス 京都府警、大津の高1を書類送検
国際的ハッカー集団「アノニマス」を名乗って企業のデータベースからIDなどを盗んだとして京都府警公安課は20日、不正アクセス禁止法違反の疑いで、大津市の高校1年の男子生徒(16)を書類送検した。
府警によると、生徒は「アノニマスのサイバー攻撃に参加したくて、ハッキング技術を磨いていた」と供述しているという。
書類送検容疑は5月10日、自宅のパソコンから東京都の不動産会社のデータベースに44回侵入、社員数人分のIDやパスワードを不正取得した疑い。
アノニマスは、ネット上の言論の自由などを掲げて活動するハッカー集団。府警の説明では、生徒はこの集団にあこがれ、自身のハッキング技術を誇示するため約半年前からハッカー行為を繰り返していた。
生徒はツイッター上でアノニマスの一員と名乗り、同集団が犯行声明を出す情報共有サイトに不正取得したIDなどを公開していたが、同集団の関与が指摘される政府機関や大手企業へのサイバー攻撃に関わった形跡はないという。
府警が4月に公安課に設置したサイバー攻撃特別捜査隊が摘発した。同隊が発足した13都道府県警のうち摘発は初めてという。
【 2013年09月20日 23時22分 】