'13/9/21
三江線、車内トイレ使えず
8月24日の記録的な豪雨の被害を受けたJR三江線(108・1キロ)で、車内トイレが使えなくなっている。浜原(島根県美郷町)―江津(江津市)間(50・1キロ)が不通で、車両を汚物処理施設のある浜田市へ回せないため。JR西日本米子支社は緊急時には駅のトイレ利用を促し、発車時刻を過ぎても列車を待たせているが、利用者からは不安の声が上がっている。
美郷町の主婦(77)は三次市で買い物するため週1、2回、石見都賀(同町)から三江線を使う。「家で用を済ませて乗るが、体調が悪い時もありトイレがないと不安」と言う。
運行区間では長谷(三次市)にトイレはなく、宇都井(同県邑南町)は階段116段を下りなければならない。
同支社によると、広島市東区や雲南市にも汚物処理施設はあるが「長距離の回送になり、車両繰りや人繰りがつかない」とし、「利用者に不便をかけている。運転士に事情を説明してもらえれば対応する」と話している。
【写真説明】JR三江線の車内トイレ。「使用できません」というランプがともっている