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藤浪CS開幕あるぞ対マエケン実績買った

和田監督(右)の前でダッシュする藤浪(撮影・清水貴仁)
和田監督(右)の前でダッシュする藤浪(撮影・清水貴仁)

 あるぞ、開幕藤浪! 阪神がCSファーストステージ(S)初戦にルーキー藤浪晋太郎投手(19)を抜てきする可能性が20日、浮上した。ステージ突破のかかる第3戦での先発が有力視されていたが「十分にありえる」と中西投手コーチが起用を示唆した。広島が相手なら、初戦は虎の天敵・前田健が先発することが濃厚。大舞台に強く、勝ち運を持つルーキーで対抗するプランだ。

 開幕1軍、開幕ローテ入りと高卒新人としては規格外の活躍を見せているルーキー藤浪が大一番に起用される可能性が出てきた。2位阪神は、3位広島とCSファーストSで対戦することが濃厚。短期決戦は、先手必勝が鉄則で、勢いづけるためにも重要な初戦の先発について、中西投手コーチは「十分にあり得るんじゃないか。プレッシャーとかにもあんまり動じるタイプじゃないだろう」と、藤浪の抜てきを示唆した。

 広島が起用するとみられるエース前田健に対し、阪神は今季6戦で1勝4敗。対戦防御率は0・40とほぼ完璧に抑え込まれている。同コーチが「うしろ2つに集中するという考えもあるけど」と明かすように、初戦以外の2戦を勝ちに行く戦略も考えられるが、リスクも伴う。

 藤浪は今季広島戦に2度先発して2勝。その相性もさることながら、初先発だった7月7日に、前田健と投げ合い6回無失点。鯉のエースに阪神戦では今季唯一の土をつけている。「マエケンに勝っているのは誰だ?」。中西コーチは、不敵な笑みでルーキーの名前を連想させた。

 すでにCSでの先発ローテについて、同コーチは「もう決まっている。(広島戦で)3つ戦って確定したって感じかな」と明かす。当初のプランなら藤浪は第3戦での先発が有力だった。しかし、大舞台の経験や勝ち運など目に見えない力もあり、ここにきて切り札的に、藤浪の初戦起用という選択肢があるのも事実だ。

 シーズンの先発予定は残り3戦。まずは今日21日ヤクルト戦(甲子園)に臨む。今季最多の7度目の対戦に、和田監督も「対戦が多ければ多いほどデータをそろえてくるし、それを上回るようにしないと」とステップアップに期待。デーゲームの阪神が敗れれば、巨人はナイターの試合を待たずして優勝が決まることになるが、藤浪は意に介さない。「気にしない。目の前の相手、ヤクルトに集中します」。ドッシリと肝を据えている19歳。チーム命運を託すだけの信頼と魅力があふれている。【山本大地】

 ◆藤浪VSマエケン(7月7日、マツダスタジアム) 雨のため30分遅れで開始。悪天候の中、5回までお互い無失点。6回、鳥谷が前田健からソロ弾で先制。その裏、藤浪は0点に抑えた。直後に1時間2分降雨中断。ともに交代し、9回に加点した阪神が4-0で勝った。6回3安打無失点の藤浪が5勝目を挙げた。

 [2013年9月21日10時48分 紙面から]

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