2013.9.21 05:04(2/3ページ)

虎・遼馬昇格!奪うぞCSセットアッパー!!

疲れの出ていた松田は8日の巨人戦では3発を浴びた

疲れの出ていた松田は8日の巨人戦では3発を浴びた【拡大】

 帰ってきたリョーマが虎に再び、エネルギーを注入する。蓄積疲労を考慮されて2軍調整を続けていた19歳・松田が、元気いっぱいに1軍にカムバックした。

 「本当に、ファームでは足りないところをやろうと練習してきました。投球フォームも体が開いたり、バランスが悪かったので、ビデオを見たりして…。きょうのブルペンも良かったです」

 甲子園で行われた指名練習に参加すると、秋の陽光の下、キャッチボール、ランニング、ブルペン投球で汗を流した。先輩らとの再会に笑顔があふれる。うつむいたあの日が、ウソのようだ。

 8日の巨人戦(甲子園)で2/3回を3被弾5安打5失点。翌9日に1軍選手登録を抹消された。まだ10日あまりしか経っていないが、さすがに若い。気分一新、勝負の秋を前に戻ってきた。

 あの勢いで、もう一度セ界に立ち向かう。7月13日のDeNA戦(甲子園)、高卒2年目でプロ初マウンドを踏むと、夢中で腕を振った。剛腕から放たれる最速149キロの直球とキレ味鋭いスライダーを武器に、初登板から17戦、19イニング連続無失点。1イニング3三振も3度マークした。

 8月29日の巨人戦(東京D)、1-1の延長十回に長野に左越えサヨナラ弾を浴びてゼロ封がストップ。初黒星を喫したが、これ以上ない教訓も得た。安藤、筒井が2軍調整中の中継ぎ陣は、福原、加藤、久保らベテラン揃い。疲れの色が見えるなどチームが失速している今だからこそ、フレッシュな松田がシーズン終盤、そして勝負のCSへ最強のカードになる。

【続きを読む】