愛知学院大時代のセガサミー・浦野【拡大】
約1カ月後に迫ったドラフト会議。虎が上位候補として、大学・社会人の即戦力投手を挙げていることが、球団幹部の話から判明した。
スカウト陣の視察状況や評価の声を総合すると、有力候補はJR東日本の吉田一将投手(23)、セガサミーの浦野博司投手(24)、九州共立大の大瀬良大地投手(22)ら。いずれも本格派の右腕で、実績も十分。他球団からも上位指名が確実な、1年目からローテを担える実力の選手たちだ。
チームは21日にもV逸が決定する。来季こそ、2005年以来遠ざかるリーグ制覇を成し遂げるべく、土台作りにドラフト戦略は欠かせない。その大きなポイントが即戦力投手だ。
昨年ドラフトでは1位の藤浪をクジで引き当てた。すでに10勝をマークする活躍だ。しかし一方で、“藤浪以外”の現状には目をつぶれない。即戦力として期待していたD3位・田面(JFE東日本)や、同5位・金田(大阪学院大)は、いまだ1軍登板すらない。他球団を見渡せば、楽天のD2位・則本に、ヤクルトのD2位・小川…。今季は「即戦力」の謳い文句通りに力を発揮している投手が目白押しだ。