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【グラニュース】


闘莉王「勝つために何でもする」

2013年9月21日 紙面から

練習後、ジュロヴスキーコーチとサッカーバレーに興じる闘莉王=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)

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 名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王(32)が20日、FC東京戦への強行先発出場に意欲を燃やした。右足首の度重なる負傷は癒えていないが、試合メンバーに入った。ストイコビッチ監督は起用を明言しなかったが、闘莉王は「勝つためになんでもしますよ!」と気合十分。自身が負傷した8月24日のC大阪戦以降公式戦5試合でわずか1勝と停滞気味のチームに、闘将が活を入れる。

 約1カ月ぶりに、名古屋の闘将がピッチに帰ってくる。FC東京戦前日の非公開練習を終え、闘莉王は痛みを抱えていることを感じさせない明るい表情でジュロヴスキーコーチとのサッカーバレーに興じた。時を同じくして、ストイコビッチ監督は闘莉王の試合メンバー入りを明言。「明日のゲームに出すかどうかはまだ決めていない。プレーするとすれば、最初からピッチに立つだろう」と、出場可能なら先発起用する方針を明かした。これを聞いた闘莉王は「勝つためになんでもしますよ!」と強行先発する決意を明かした。

 8月24日のC大阪戦で増川と接触して右足首の靱帯(じんたい)を損傷。全治約1週間と軽傷の診断だったが、前節清水戦に向けて復帰した11日に再び同じ箇所を痛めた。それでも17日には全体練習に再合流し、紅白戦で主力組に入った。この時は強いキックや接触プレーを避けつつ、「腐るほど痛い」と独特の表現で痛みを強調。それでも「とにかく早くサッカーをしたい。(チームが)負けてたりするとさらにしたくなる」と積もった鬱憤(うっぷん)を噴出させていた。

 対FC東京ではグランパス加入後5試合で2得点と相性抜群。それ以上に大黒柱の復帰は、公式戦ここ5試合で1勝のチームに最高のカンフル剤となる。GK楢崎は「ピリッとするでしょう。流れを変えてもらいましょう」と期待した。「楽しみにしてますよ、僕も。みなさん以上に」と不敵に笑って愛車で走り去った闘莉王。勝利のために、痛みを乗り越える。 (宮崎厚志)

◆ピクシー監督「私は完全支持」

 ストイコビッチ監督が20日、15年からの導入が決まったJリーグの2ステージ+プレーオフ制を支持した。FC東京戦前日の会見で意見を求められ、「私は完全にJリーグを支持する。今の状況は理解している。経済的な理由だけではない」と語った。過去にユーゴスラビアサッカー協会会長を務めた同監督は、日本代表の主力や有力な若手が次々に欧州に移籍している現状が欧州の中堅国のリーグ状況に近いことを指摘。「Jリーグは欧州のトップ5に入れるリーグではない。欧州の約半数の国がプレーオフを導入している。サッカーの人気を発展させるために、悪いアイデアではない」と持論を展開した。そのうえで「サポーターは混乱している。リーグ側もしっかり説明する必要がある」とも提言した。

 

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