◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
黙々と手でうどんを打ちながら、21日にも決まる古巣・巨人のリーグ優勝を待ち望んでいる男がいる。埼玉・ふじみ野市で讃岐うどん店「條辺」を経営する元巨人の中継ぎエース・條辺剛さん(32)。開店6年目でますます忙しい中、ルーキーの菅野智之投手(23)ら若手の奮闘に注目していたという。「今の巨人は生え抜きの選手が活躍しているから見ていて楽しい。当分は強いと思います」と巨人黄金時代の到来に期待した。
「見ていて強いなあ、と思います。去年より強いんじゃないですかね」。投手だった條辺さんの目には、山口、マシソン、西村が控えるブルペンが頼もしく見える。「(先発が誰でも)6回まで投げれば盤石ですから。守備の面で終盤が確実に抑えられるというのは、見ているほうからすると安心できますね」
今季、特に注目していたのは新人の菅野だ。「もともとすごいと言われていたので楽しみに見ていましたが、ルーキーで先発してあれだけ結果を出しているのはすごい」。そして菅野に限らず、生え抜きの選手たちが活躍しているのがうれしいという。「一昔前の巨人は、いろんな所から(大物を)獲ってきたりしていましたが、今はどんどん下から若い選手が育ってきている。(21日に)優勝を決めてほしいですね」
條辺さんは、2000年に巨人の高卒ルーキーでは34年ぶりの初登板初先発を果たし、02年には中継ぎエースとして日本一に貢献した。しかし、その後は肩を痛め、6シーズンで引退。「いい選手はけがをしません。今活躍している選手たちにも一番気をつけてほしいのはけがです」と話した。
讃岐うどんの本場・香川県での修業を経て08年に開業。今年で6年目を迎えた。「プロ野球(にいた期間)と並んで、やっとこれからスタートという感じです。うどんだけでなく、本場の香川県の店のようにおでんを置いたり…。新しいアクションを起こさないと」
8月に久恵夫人(35)が第3子となる次女のひかりちゃんを出産。「引退後も年に一度は球場に足を運んでいたんですが、今年は行こうと思ったらもう優勝が間際になってしまった」。今季はもっぱら帰宅後に長男の陽斗(はると)君(4)とテレビ観戦を楽しんでいる。
引退の3年後に生まれた陽斗君は最近、保育園の先生に、お父さんがピッチャーだったことを教えてもらったそうだ。「家で軟らかいバットを振っていますよ。無理強いはしないけど、野球をやってはほしいですね。でも今は獣電戦隊キョウリュウジャーの方がすごいと思っているみたい」と笑う條辺さん。21日は、テレビの前で陽斗君と優勝の瞬間を見届けるつもりだ。
◆條辺 剛(じょうべ・つよし)1981年6月8日、徳島県阿南市生まれ。32歳。阿南工から99年ドラフト5位で巨人入団。6年通算111試合9勝13敗6セーブ、防御率4・58。05年に引退。同郷の先輩で元巨人の水野雄仁さん(本紙評論家)の勧めでうどん店開業を目指し、香川県で久恵夫人とともに1年半修業。08年に開店。平日約300杯、土日450杯のうどんを自ら仕込む。午前7時に開店し、午後3時前には売り切れることも。店ののれんは長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督の直筆。家族は夫人と1男2女。
(2013年9月21日06時02分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)