初日8位タイの倉田珠里亜=新南愛知CC美浜Cで(佐伯友章撮影)
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◇マンシング東海<第1日>
▽20日、愛知県・新南愛知CC(6399ヤード、パー72)▽晴れ、気温26・7度、風速2・1メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ5人)▽観衆3865人
ルーキー・ジュリアが南愛知でブレークだ! 今季プロテストトップ合格の倉田珠里亜(くらた・じゅりあ、20)=グランデージGC=が6バーディー、2ボギーの68をマーク。首位と3打差の4アンダー8位につけた。これがデビュー7戦目、そろそろ本領発揮となるか。7アンダー首位はイ・ナリ(25)=韓国=、米ツアーから帰国参戦の宮里美香(23)=NTTぷらら=は5アンダー3位発進。
三輪そうめんで知られる奈良県桜井市に生まれ育った“和製プリティー・ウーマン”倉田が、プロ7戦目にして初のV戦線発進を決めた。
「ショットは後半尻上がりによくなってきて、パッティングの感覚もだんだん合ってきた。今週から気分転換にパターも替えたんです」と倉田。プロテストから使っていたバックストライク(シャフトがパターヘッドの後方に刺さっている独特の形状のパター)というモデルから、最近流行の「ツノ型ネオマレット」に。前日は夕暮れまでパッティングを4時間練習。そのかいあって、新兵器も手になじんできたという。
15、18番でバーディーを決め、1アンダーでハーフターン。6番で2・5メートル、8番3メートルのバーディーパットを沈めるなど68で上がった。
プロテストトップ合格の特典で8月・明治カップでツアーデビュー。しかし前週までの6戦は予選通過2回、合計98万6000円を稼いだのみ。それでも前々週のゴルフ5レディスでは22位と、徐々にその実力の片りんを見せつつある。
先週の日本女子プロ選手権では、同期合格の仲間に激励されながらプレーした。「代表としてしっかりいいプレーが見せたかった。なのに予選落ち。すごく悔しい思いをしました」と倉田。そこで新たにした決意もある。「残り試合でシードを取りたい」。20歳のフレッシュパワーをぶつけて一気に初V狙いだ。 (月橋文美)
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