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今の火星「生命生息の可能性低い」9月20日 4時4分
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NASA=アメリカ航空宇宙局は、火星探査機「キュリオシティ」による観測の結果、生命が活動する際に出るメタンが大気中から検出されず、今の火星には、微生物などの生命が生息している可能性は低くなったとする研究報告をまとめました。
これは、NASAの研究グループが、アメリカの科学雑誌「サイエンス」の電子版に発表したものです。
それによりますと研究グループは、火星の表面で活動しているアメリカの火星探査機、「キュリオシティ」を使って、微生物などの生命が生息していれば出るメタンの量を6回にわたって観測しましたが、メタンは検出されなかったということです。
火星に生命が存在するかどうかについては、これまで地球からの特殊な望遠鏡などを使った観測でメタンが大量にあるとした研究結果が報告され、「火星には、今も生命が存在しているのではないか」という仮説の根拠の1つとなっていました。
しかし今回、火星の表面で行った観測でメタンが検出されなかったことから、研究グループは、今の火星にはメタンを出す微生物などの生命が生息している可能性は低くなったとしています。
ただ、今回の研究報告では、過去に火星に生命が存在した可能性は否定しておらず、NASAでは引き続き「キュリオシティ」で、火星に生命が存在した痕跡を求めて探査を行うことにしています。
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