日銀の黒田東彦総裁は20日、都内で講演し、2%の物価目標について「一時的にでも達成すればよいということではない。安定的に継続することが重要だ」と述べ、2%程度の物価上昇率が定着するまで、大胆な金融緩和策を続ける姿勢を強調した。4月に導入した現行の量的・質的緩和は「効果を発揮しつつある」と評価。日本経済は2%目標の「実現に向けた道筋を順調にたどっている」と自信を示した。
黒田総裁は「景気が普通の状態のときに(物価上昇率が)2%になるように経済・物価の関係をつくる必要がある」と指摘。日本経済は長引くデフレで「物価が上がりにくい体質が染みついている」とし、「景気を良くして物価上昇率を上げるアプローチだけでは目標を達成できない」と強調した。
そのうえで「企業や家計の物価は上がらないという考え方を転換する政策が必要」だと説明。「2年程度で2%」という明確な物価目標を導入し、日銀が金融市場に供給する資金(マネタリーベース)を2年で2倍に増やす量的・質的緩和を導入した狙いを語った。
黒田東彦、日銀、物価目標
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