年間7回開催!

企画展

めでたく!100回越え


第102回企画展


伊吹山修験と播隆・円空


―播隆フォーラムinまいばら 協賛―


2013.9.15〜10.27

   伊吹山は古来、『古事記』『日本書紀』にも語られ、平安時代には比叡山や金峰山とともに七高山のひとつにかぞえられた名山です。また、日本武尊の伝説など「荒ぶる神」の坐(い)ます神の山でした。山を敬い、その恵みに感謝をささげる神信仰に、渡来した道教や仏教が融合して神仏習合の修験道が成立しました。伊吹山修験を発展させた三修(さんしゅう)。山腹の伊夫岐神社、三之宮神社とともに、伊吹山寺とよばれる弥高寺、太平寺、観音寺、長尾寺四ヶ寺が分立し、現在、山中にその活況を見出すのは難しいものの、弥高寺は弥高百坊と称され、雄大な遺構がのこります。
 かつて、伊吹山には山頂の弥勒堂をめざす修験の道「禅定道」を巡って山林修行に励む行者が多数存在しました。そのなかに、庶民とともに生きた念仏行者・播隆と作仏聖・円空がいたのです。今回の企画展では、米原市や岐阜県内に残る播隆上人関係資料を中心に、ふたりの足跡をたどり、伊吹山の近世修験に迫ります。