大相撲秋場所で「号泣問題」が浮上した。今場所は2日目に幕内松鳳山(29=松ヶ根)が横綱日馬富士(29=伊勢ヶ浜)を破り、土俵上で人目もはばからずに男泣き。4日目には、今度は幕内碧山(27=春日野)が同じく日馬富士から金星を挙げて号泣した。かねて力士は土俵で感情を表に出さないことが“美徳”とされてきただけに、年配の相撲ファンには信じ難い光景ではないか。そこで日本相撲協会の審判部を直撃すると、意外な見解が――。
かつては横綱朝青龍が2005年九州場所で7連覇を決めた際に土俵で大泣き。最近では昨年夏場所に幕内豊響(28=境川)が横綱白鵬(28=宮城野)を撃破して涙を流した。
しかし、今場所のように序盤から“号泣力士”が続出するのは今までにはなかったこと。そもそも、角界のしきたりでは「力士たるもの、土俵では淡々と振る舞うべき」とされているからだ。ガッツポーズは言うに及ばず、泣くことも感情をあらわにする行為である点では変わりはない。実際、親方衆の一部からは批判的な見方が出ている。眉をひそめる年配の好角家も多いはずだ。
そんな中、審判部長を務める鏡山親方(55=元関脇多賀竜)を本紙が直撃すると、意外にも“号泣容認”の見解を示したのだ。
鏡山親方は「横綱に勝ったから、うれしくて泣いてしまったんだろう。オレたちが現役のころは『勝っても土俵では喜びを押し殺して淡々と』と言われたもんだけど。まあ、時代が変わったというのもある。『泣くのはダメだ』と言っている親方もいるけど、ガッツポーズをしたわけじゃないから。大目に見てやろうや」
ガッツポーズには勝利を誇示する意味合いがあるのに対し、泣く行為は周囲に不快感を与えるほどではない。したがって審判部としては「セーフ」というわけだが…。
ただし、もとをたどれば、日馬富士が金星配給を連発しなければ起こり得なかった問題でもある。泣く力士を責めるより、泣かせた?“弱い横綱”に問題があるということか。
ボートレース住之江で開催されていた「第25回大阪スポーツ賞アクアクイーンカップ」は16日、第12Rで優勝戦が行われ、インからコンマ09のトップスタートを決めた中里優子(埼玉)が逃げ切り快勝した。
「GⅠ第56回オールスター競輪」は17日、最終日を行った。決勝は地元の後閑信一(43)が、2角まくりを決めて優勝。2006年7月寛仁親王牌以来、3回目のタイトルを手にした。
南関東4競馬場の全レースと全国の地方競馬(一部)を発売する会員制場外馬券発売所・F-keiba(エフケイバ)木更津にミス東スポが来場。当日メーンレース「日本テレビ盃(JpnⅡ)」を中心に大胆予想を披露する。