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【スポーツ】

16歳山口が大会最年少8強 東京五輪の星だ

2013年9月20日 紙面から

女子シングルス2回戦インド選手を破った山口茜=東京体育館で

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◇バドミントン・ヨネックスOP

 2020年東京五輪の星が光り輝いた−。バドミントンのヨネックス・オープン・ジャパン第3日は19日、東京体育館で各種目の2回戦が行われ、女子シングルスで山口茜(16)=勝山高=が世界選手権3位のプサルラ・ベンカタ・シンドゥ(インド)を2−0で破り、準々決勝に進出した。日本バドミントン協会によると、同大会の全種目で史上最年少となる8強入りという快挙だ。

 「東京の星」が小さな体で強烈な光を放った。156センチの山口が、身長で22センチも高いインド選手を手玉に。32回目を迎えるヨネックスオープンで史上最年少(16歳)のベスト8入り。7年後の東京五輪では卓球の会場となる東京体育館で、一足先に金字塔を打ち立てた。

 「(最年少記録は)全然知りませんでした。勝てると思っていなかったので、自分自身が驚いている」。世界ランキング145位の山口に対し、シンドゥは同12位で8月の世界選手権では3位。痛快な大番狂わせに会場が沸く中、16歳の少女に笑みはなく、予想外の結末に目を丸くした。堂々としたコート場の姿とは対照的だった。

 シャトルを前後左右に振り分け、“巨人”を翻弄(ほんろう)した。「自分から攻めていくことを意識した。ミスは少なかったかな」。素早い足さばきから、拾いまくった。そして、敵陣に空白地帯をつくり出し、スマッシュを撃ち込んだ。「焦らず、逃げずに対抗できた」。速攻で2ゲームを連取。あっという間の32分だった。

 前日、期待の若手4人がそろった記者会見では、男子シングルスの桃田らが「トップ10に入っていたい」と威勢良く抱負を述べる一方で、「出場目指して頑張りたい」と一人だけ控えめ。快挙を達成したこの日も、「調子に乗らないで頑張っていきたいです」と初々しい。「東京の星」はあどけなさが残るキュートな笑顔で、喜びをかみ締めた。 (占部哲也)

 

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