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【プロ野球】

伊志嶺 人生初サヨナラ打 楽天M7

2013年9月20日 紙面から

9回にサヨナラ打を放ち、星野監督(左)の祝福を受ける楽天・伊志嶺=Kスタ宮城

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◇楽天3−2ソフトバンク

 2−1で迎えた8回に一度は同点とされた楽天は、9回に松井の二塁打で1死二塁とし、伊志嶺が右前打を放ちサヨナラ勝ち。8回から登板の青山が3勝目。ソフトバンクは終盤の追い上げも実らず、9回から登板の五十嵐が打たれた。

     ◇

 伏兵が決めた。9回1死二塁。痛烈な打球が右前に抜けた。楽天が今季4度目のサヨナラ勝利。歓喜の中心には伊志嶺がいた。出迎えた星野監督の太い左腕が首に巻き付く。頭に浴びた2発の祝福に、喜びは倍増した。

 「興奮して、何が何だか分からない。うれしいのひと言。絶対に自分で決めてやろうと思っていました」。Kスタ宮城では初めてのお立ち台。観客席が涙でにじむ。プロ入り6年目の控え捕手は感情を必死に抑えた。

 前夜(18日)は6点差を逆転された。「僕たち、本当に優勝できますか」と不安を口にする選手も出ていた。この日は、前日の守備で打球を受けた正捕手の嶋が欠場。そんな窮地を救ったのが伊志嶺だった。

 沖縄出身で、ごっつい顔立ち。2年前に就任した星野監督は、その存在を認識するなり「シーサー」と命名した。「アイツは他球団の人気が高い。どこでも1軍に定着できるし、2割6分ぐらいを打つ力はある」と話すとおり、打撃には定評がある。

 課題は守り。今季のスタメンマスクは3戦全敗だった。想定外のヒーローの出現に、星野監督は「まさかだよ。きょうは褒めてやりたい」と目を細めた。優勝マジックは7に減り、20日からは約2週間の遠征。「まだ分からん。まあ、仙台のファンの前で決めたいとは思っていたんだけどね」。Vロードは、いよいよ最後の直線に入った。

  (井上学)

 

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