蹴球探訪
5・15 J誕生20年 ラモス氏に聞く 満員の国立「幸せ感じた」(6月3日)
トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事
【プロ野球】加藤コミッショナー辞任 統一球問題で引責2013年9月20日 紙面から
プロ野球の加藤良三コミッショナー(72)は19日、東京都内で行われたオーナー会議で、統一球問題の責任を取り、今季のレギュラーシーズン終了後に辞任する意向を表明した。ひそかに昨年までより飛ぶ統一球を導入していたことが発覚した今年6月には、情報を隠ぺいする意図はなかったとしていたが「失態があり、関係者に迷惑をかけた」と12球団のオーナーに謝罪もした。オーナー会議は辞任を了承した。日本シリーズ開幕前日の10月25日までには退任する。コミッショナーの任期は2年で加藤コミッショナーは昨年7月に再任されて3期目。任期中の辞任は4人目となる。後任は未定。 オーナー会議の冒頭、加藤コミッショナーは「統一球問題で野球ファンやみなさんにご迷惑をおかけした責任を取って辞めさせていただきたい」と辞意を伝えた。オーナー側から了承された際には「加藤コミッショナーだけの問題ではない。機構の体制の不備の問題でもある」と、慰めの言葉もあったという。 セ・パ両リーグの優勝が秒読みとなった、この時期の辞任表明。NPBが統一球の仕様変更を認めながら、加藤コミッショナーは「全く知らなかった」と釈明。ファンからの批判や日本プロ野球選手会からの退任要求を受けても、これまで辞任を否定していた。疑問が残って当然だが、加藤コミッショナーが繰り返した今回の辞任表明の理由は3つあった。 まずは、オーナー会議の前に行われた財団法人日本野球機構(NPB)の社員総会で、一緒に仕事をしてきた社員に説明したかったという。さらに2020年東京五輪開催が決定、NPBも新体制にし、野球・ソフトボールの競技復活の可能性を探った方がいいという考え。 さらに、27日には統一球問題の第三者委員会の報告書提出があり、一区切りつくことも理由に挙げた。記者会見場に薄い笑みを浮かべて現れた加藤コミッショナーは「第三者委員会の先生(委員)に対して誠実に申し上げた」と、責任を問う声の前に辞任したわけではないことを強調した。 (後藤慎一) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|