2012年9月22日土曜日

先生と最後のご対面

4日目


昨日ははーことお姉ちゃんが来てくれました。
お姉ちゃんは赤ん坊を抱くのが懐かしいような感じで、
はーこもミルクやりを手伝ってくれました。
弟分が出来たと大喜びしてました。



そしてもうひとつ嬉しいことが。
ここの産院は基本的に回診がないのですが、
午後8時過ぎ、
院長先生が個室に来てくれました!
もうお礼も言えないままお別れになってしまうかもと思っていましたが、
来てくれました。

思えば、
妊娠がわかったときから、初めての出産だったので不安で不安で仕方ない毎日でした。
最初に診察してもらった時のことをよく覚えています。
心拍が聞こえて、先生が「ほらっ 聞こえる? 動いてるよっ」て言っくれて、
これでひとまずは安心だと、それからの長い妊婦生活に胸を膨らませました。

すくすく育っていくベビちゃんとは裏腹に、
私自身が不安定になってしまう時もありましたが、
診察のたびに「順調だね」「元気だね」と言う言葉を聞いて、
励まされました。

出産は、想像してた数十倍大変でした。(^_^;)
そういうことは一切話してくれないんですね。。。というか話さないようにしてるんですね。(笑)


先生とは1時間くらいお話しできました。
何でこの病院を辞めることになったのか、
ここに来る前の病院のこと、
先生の幼少時代のこと(笑)、
ご家族のこと、
新しい遺伝検査のこと・・・

辞める原因は、経営陣と院長の儲け方に対する考え方の違いと、
仕事の内容だったようです、
院長の純粋に出産を増やして儲ければいんじゃないかという考えに対して、
経営陣は、採算性のいい無痛分娩や中絶を増やすという考えで、
ズレが生じてきたそうです。
病院の経営陣と院長の考えが違ってくると、どうしても雇われ側が決心するしかなくなります。
また、先生は救急や難しい出産のほうが自分が活躍できるところがあると考えたそうです。
前に居た病院は、それこそドラマのようにヘリで搬送されるなんてこともある
救急対応の病院だから、
先生側の負担はかなりのもので、
3年以上続く先生はいないほどだそうです。
先生も例に漏れず、もう少し余裕が欲しいということでこちらの病院に赴任しましたが、
また、元の超激務な勤務に戻るという結果になってしまいました。
戻ってきてくれと頼まれて続けていたとはいえ、
そんな勤務を買って出るとは、頭が下がります。。。
ちなみに、向こうでは、正常分娩は担当する予定はないそうです。 (^_^;)
つまり、何かしらのリスクのわかっている分娩だけを扱うそうで、
それだけでもかなりの精神的負担です。

どうか病まないでください。
先生は既に病んでいる(笑)と言っていますが、
こんなに冗談交じりに話してくれる先生はとっても話しやすくて、大好きでした。

先生は小学校時代は神童だった(笑)そうで、
野球に明け暮れるある小4年生のとき、
担任の先生が突然家に来て、
「この子は私立の中学校に行った方がよい」と親に相談しに来たと言います。
先生は田舎の小学校から開成中学に入りそのまままっしぐらという感じで。
本人は、中学入ったら、自分は全然できなくなってしまったと言っていましたが、
それだけ周りのレベルがすごいのですね。

全国に170人しかいないという遺伝専門医でもある先生は、
新しい染色体検査についても触れていました。
専門医で話し合ってるさなか、読売が真っ先にニュースにしてしまって、
独り歩きしていると...

すばらしい先生とは思っていましたが、
ここまですごいとは・・・

よーし、
アレックス君も先生に続け!
先生に肖っちゃいましょう。
ということで先生に抱いてもらいました。


先生、本当にお世話になりました。
また会えますね。



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