オリックスが“食の改革”を起こす。選手の運動能力を強化させる目的で、大阪・帝塚山学院大学の食物栄養学科の学生に食事メニューの開発を依頼。「動体視力がよくなる定食」「足が速くなるコロッケ」「パワーアップする定食」などユニークなメニューが出来上がり、先ごろから合宿所・青涛館の食堂に並んだ。今後は一軍の食事メニューにもしたい考えだ。
このプランは森川広報部長が中心になって5月から進められてきた。「世間でタニタ食堂などのダイエット食が注目され、我々も何ができないかと考えました。アスリート養成の食事なら社会のお役にも立てる。それで帝塚山学院大学の栄養士養成コースの学生の方々にお願いしました」(森川部長)
約20人の“栄養士の卵”が開発に着手し、6月下旬に試作品が完成。「ボルトコロッケ」「目ぢから揚げ揚げ定食」「オールモリモリ定食」「キングダムファスト定食」などユニークな名前がつけられ、すべての食材に運動能力をアップさせる食材が使われている。
例えば「ボルトーー」は陸上選手のウサイン・ボルトの母国・ジャマイカの「ヤムイモ」と同成分の長芋が使われ「目ぢからーー」はニンジンや鶏肉など動体視力を促進させるビタミンを使用。「オールーー」はパスタやチヂミなど新陳代謝を高めて筋力をつきやすくする食材、さらに「キングーー」は足を速くするためのビタミンを含んだ食材で調理された。
球団がその中から5品目の料理を選び、8月中旬から合宿所の食事メニューに加えた。今後は選手の声やグラウンドでの“効果”をリサーチし、一軍の選手サロンでも提供できるようにしたい考えでおり、将来的に球場の売店に並べることも視野に入れている。
「やはりチームの成長につながってほしい。それが一番ですよ。効果が数字に表れてくれれば一軍でも提供したい。ウチのキャッチフレーズの“速α”(スピードアルファ)になればいいですね。4回生のみなさんには就職活動などで忙しい時期に短い期間でこれだけのものを考案していただいた。感謝感激です」(森川部長)
さらには、こんな夢プランも。「イチロー(ヤンキース)が当時食べていたメニューのレシピを調べて“イチローメニュー”ができたらいいですね。みんなイチローにあやかって4000安打を目指して頑張ってくれるかもしれません」。
オリックス在籍時、試合前にはカレーやうどんを好んで食し、夜は毎日のように牛タンやサラダを食べていたイチロー。当時を知る関係者は少なくなったとはいえ、4000安打を達成した“イチローメニュー”が実現できればナインもがぜん、食欲をそそられるはずだ。オリックスが“食”から逆襲をスタートさせる。
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