地方府の道州制研究会発足 「京滋合併」是非も議論 京都2013.8.7 03:03

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府の道州制研究会発足 「京滋合併」是非も議論 京都

2013.8.7 03:03

 道州制について府と府下市町村の見解をまとめようと、府は6日、山田啓二知事や市長会長、町村会長など自治体のトップ、有識者でつくる研究会を発足させた。山田知事が打ち出した「京滋合併」の是非などもテーマになる見通し。

 初会合では、同志社大の新川達郎教授がこれまでの道州制をめぐる議論を整理。新川教授は、道州制のメリットとして、国から地方への分権や行政の合理化が進むと説明。一方、デメリットとして、経済効果が少ないことや、州都に権限が集中したり、地域間の格差をさらに広げたりする懸念があるとした。

 山田知事が打ち出した府と滋賀県とを合併する「京滋合併」については、「中型道州制については、経済圏の問題などから、ここ10年で議論の勢いがなくなっている」と紹介した。

 海外では数百万人の単位で州を作っている国が多いのに対し、日本では数千万人単位で検討されていることや、北海道が特区として道州制を実験的に進めている取り組みは「国と道庁の二重行政が続いており、成果があまり上がっていない」などとも指摘した。

 次回会合で、府から市町村への事務移譲についてのシミュレーション結果を公表する。年内に中間案をまとめる方針という。(栗井裕美子)

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