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国際
「尖閣は安保対象」「同盟、繁栄の礎石」ケネディ次期駐日大使 所信表明
2013.9.20 01:36
【ワシントン=佐々木類】次期駐日米大使に指名されたキャロライン・ケネディ氏(55)の人事承認に関する上院外交委員会の公聴会が19日、開かれた。ケネディ氏は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)について、「日本の施政下にあり、(米国による日本防衛義務を定めた)日米安全保障条約第5条の適用対象だ」と明言した。一方で尖閣をめぐる日中対立に「重大な懸念」を抱いていると述べた。
オバマ大統領による7月下旬の駐日大使指名後、ケネディ氏が対日政策などについて所信を表明したのは初めて。
ケネディ氏は第5条に言及した際、「(領有権に関し特定の立場をとらないという)米国の立場は明らかだ。対話を通じた平和的な解決を望む」と従来通りの見解を表明。「米国には平和的な対話と外交を後押しする責務がある」とも強調した。
対日観については、「日本は不可欠のパートナーであり、日米同盟は地域の平和と安定、繁栄の礎石だ」と強調。「日本は政治的安定と経済再生の時代を謳歌(おうか)している」との見解を示し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉についても、推進に向け、米経済界と協力していくと述べた。
日本政府が検討中の集団的自衛権行使の容認については、「日本自身の問題だが、議論の行方を注意深く見守りたい」と述べた。
また、1978年に叔父の故エドワード・ケネディ上院議員と広島を訪れたことを明らかにし「深く心を揺さぶられた。日本ほどわたしが奉仕できる国はない」とも語った。上院の承認が得られれば10月にも女性初の駐日大使として着任する。
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