【スペイン・バルセロナ発】サッカー欧州チャンピオンズリーグ１次リーグ第１節が１８日（日本時間１９日）に各地で行われ、Ｈ組ではバルセロナ（スペイン）がＦＷリオネル・メッシ（２６）のハットトリックなどでアヤックス（オランダ）に４―０と圧勝発進した。

　圧巻のショータイムだった。前半２２分、メッシは自ら得たＦＫに左足を振り抜くと、ボールは左ポストに当たってそのままゴールに吸い込まれた。それまでＦＷネイマール（２１）とのコンビで再三チャンスを逃してきただけに、もやもやを吹き飛ばす一撃だった。

　後半になるとエンジン全開。１０分に右から切れ込むと、ＤＦを鮮やかにかわして左足で２点目。ＤＦピケが２４分にゴールした後、３０分にはまたもメッシが中央から左足で強烈ミドルを突き刺した。これでハットトリックを達成。欧州ＣＬで４度目のハット達成は史上初の偉業となった。

「ＣＬのグループはどこも難しいとわかっているうえで、いいスタートを切れるのはいいことだ。後半の途中からはボールが足に付いてきて、いつも通りにプレーできた。最終的には素晴らしい試合ができた」と満足げに語った。

　試合前、ヘラルド・マルティーノ監督の父が８５歳で逝去という訃報が飛び込んできた。弔い合戦の様相を呈した一戦で、メッシは勝利とゴールをささげた。これでＣＬ通算６２得点。ラウル（元レアル・マドリード）が持つ７１得点にあと９点に迫り、今季中の記録更新も見えてきた。