永井、愛息へゴールだ！！

　名古屋グランパスのＦＷ永井謙佑（２４）が１９日、生まれたばかりの愛息へゴールを贈ると意気込んだ。１９日早朝に夫人が第１子となる長男を出産した。永井は練習のため立ち会うことはできなかったが、「新しい家族が一人増えた」と大喜び。２１日のＦＣ東京戦（瑞穂陸）で得点を奪い、誕生祝いとする。

　パパになった永井が無邪気な笑顔を振りまいていた。チーム関係者に「似てるの？」と問われると、「いやいや。生まれたばかりですから。わからないですよ」とニコニコ。数時間前に誕生したわが子の話題に、うれしそうに答えていた。

　永井は出産に備えて夫人の実家のある佐賀へ一時帰省していた。１７、１８日の両日は練習を休んで誕生を待っていたが、次戦のＦＣ東京戦に出場するためこれ以上は待てないと１９日早朝に名古屋へ。吉報は新幹線の車中で聞いたという。

　「新しい家族が一人増えた。うれしい限りですね」。柔和な永井がさらに相好を崩した。

　愛息の誕生に合わせるかのように、グラウンドでも調子を上げてきた。１５日の清水との練習試合では、自慢のスピードを生かし８月にチームに復帰して以来“初ゴール”を挙げた。

　永井は「状態はだいぶいい。体は戻ってきた。チームメートのサポートもありがたい」と言う。スタンダール（ベルギー）で満足に試合に出られなかった間に狂ったリズムは、徐々に回復してきた。周囲とのコンビネーションも日ごとに良くなっている。

　愛息との対面はＦＣ東京戦の後になる見通し。「家族のため、チームのため、今まで以上に頑張らないと」。スーパーサブとして出場濃厚の永井パパが、ゴールという最高の誕生祝いを届ける。　（木村尚公）

　ＭＦ小川はＦＣ東京戦でエゴイスティックにゴールを狙うと語った。最近６試合ゴールから遠ざかっており、「もっと強引にシュートにいってもいい。最後は個の力。ゴール前では多少エゴを出していかないと」と強調。得点に飢えた小川から、勝利に導く一撃が飛び出すか。