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「選ばれた」うそ告げ自費出版勧誘 出版社を業務停止

朝日新聞デジタル 9月20日(金)4時49分配信

 「あなたの原稿がコンテストで選ばれた」などとうそを言って、自費出版の電話勧誘を繰り返したとして、消費者庁は19日、出版社の日本文学館(東京都新宿区)に特定商取引法違反(不実告知など)で業務停止3カ月を命じた。自費出版を巡り同法違反で処分するのは初めて。

 同庁によると、同社はネットや月刊誌に、コンテストを実施するとの広告を掲載。応募者に「選定委員会から推薦があったので出版しましょう」「印税が入るので支払いに充てられる」などと電話勧誘した。単行本の場合約100万円支払えば500部を書籍化すると持ちかけた。しかし、実際にはコンテストの選定委員会は存在せず、2011年度に最も売れた本でも印税は約2万5千円だった。

 全国の消費生活センターには、同社についての相談が110件寄せられているという。同社は「真摯(しんし)に受け止め、再発防止に取り組む」とコメントしている。

朝日新聞社

最終更新:9月20日(金)4時49分

朝日新聞デジタル

 
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