オラクル9-11月見通し、市場予想以下に-クラウドで競争激化
9月18日(ブルームバーグ):データベースソフトウエア最大手、米オラクル が示した今四半期の収益見通しはアナリスト予想を下回った。クラウドコンピューティングの競争激化で同社の成長が抑制されている。
サフラ・カッツ最高財務責任者(CFO)は18日、決算発表後に行ったアナリストとの電話会議で、9-11月(第2四半期)の一部項目を除く1株利益が64-69セントになるとの見通しを示した。ブルームバーグのデータによると、アナリストの予想平均は69セント。
競合会社の米セールスフォース・ドット・コムやワークデイがウェブ関連製品のオラクルの売り上げを侵食し、同社の売上高は1年間にわたって伸び悩んだ。コンピューター向けハードウエアや人事・財務管理向けビジネスアプリも手掛けるオラクルは顧客を新しいクラウドコンピューティングに誘導しているが、成長面で課題に直面している。
JMPセキュリティーズのアナリスト、パット・ウォルラベンス氏は「それはソフトウエアのサービス化を進める企業が抱える根本的な問題だ」とし、「それは代替の売り上げであって、新しい売り上げではない」と述べた。
オラクルの株価 は時間外取引で一時4%安の32.50ドルとなった。通常取引終値は前日比1.8%高の33.87ドルだった。年初来では1.7%上昇している。
6-8月(第1四半期)の調整後の売上高もアナリスト予想を下回った。売上高 は2.1%増の83億8000万ドル(約8200億円)。アナリスト予想平均は84億8000万ドルだった。純利益は7.7%増の21億9000万ドル(1株当たり47セント)。
6-8月期では将来の売上高の重要な目安となる新規ソフトウエアライセンスとクラウドの収入が4%増の16億6000万ドルとなった。ハードウエアの売上高は14%減の6億6900万ドル。
原題:Oracle Forecast Trails Estimates as Cloud CompetitorsHover (2)(抜粋)
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更新日時: 2013/09/19 10:48 JST