米失業保険申請:増加幅が予想下回る-システム更新影響残る
9月19日(ブルームバーグ):先週の米新規失業保険申請件数は前週比で増加したが、増加幅は市場予想を下回った。コンピューターシステムを更新した2州は未処理分の手続きを進めているが、なお影響が残っている。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は前週から1万5000件増えて30万9000件となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は33万件への増加だった。前週は29万4000件(速報値29万2000件)に修正された。労働省の報道官は、システムを更新した2州が失業申請の未処理分を解消するにはあと1、2週間かかる可能性があると説明した。
ソシエテ・ジェネラルの米国担当シニアエコノミスト、ブライアン・ジョーンズ氏(ニューヨーク在勤)は「労働市場は真の意味で改善しつつあると」とし、「未処理分の手続きを進めているとしても、この申請件数には単なる未処理問題との関連以上の意味があるように思われる」と加えた。
9月第1週の失業保険申請件数は減少したが、カリフォルニア州とネバダ州の当局者によれば、この減少には両州の機関でのコンピューターシステム更新が大きく影響した。
失業保険の継続受給者数 は7日までの1週間で2万8000人減少して279万人だった。
原題:Jobless Claims in U.S. Rose Less Than Forecast Last Week(1)(抜粋)
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更新日時: 2013/09/19 23:11 JST