加藤コミッショナー 辞意表明へ9月19日 8時51分
プロ野球の加藤良三コミッショナーが、19日開かれるオーナー会議で、コミッショナーを辞任する意向を表明する見通しであることが分かりました。
これは、プロ野球の関係者が明らかにしました。
それによりますと、加藤コミッショナーは19日午後、東京都内で開かれるプロ野球の12球団オーナー会議で、コミッショナーを辞任する考えを表明する意向だということです。
加藤コミッショナーは72歳、駐米大使時代から野球通として知られ、平成20年にコミッショナーに就任しました。
野球の国際化を進める手腕などに期待がかかりましたが、ことし3月に行われたWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに向けた日本代表の監督人事では、人選を一任されながら求められていた早い決定ができませんでした。
また、ことし6月には、2年前にプロ野球に導入された「統一球」が今シーズンから反発力が高くなるよう調整されたのに、公表されていなかったことが明らかになりました。
加藤コミッショナーは混乱を招いたことを謝罪しましたが、「私は知らなかった」と釈明して辞任はせず、選手会からプロ野球には責任感のあるトップが必要だとして「不信任」とされるなど、批判を招きました。
統一球を巡っては、問題を検証する第三者委員会から今月末に報告書が出される予定で、コミッショナーの責任も厳しく問われるのではないかという見方が広がっていました。
オリックス宮内オーナー「納得できる」
プロ野球の加藤良三コミッショナーが、19日午後開かれる12球団オーナー会議で辞任する意向を表明する見通しとなったことについて、オーナー会議で議長を務めるオリックスの宮内義彦オーナーはNHKの取材に対し、「統一球の問題が泥沼化するのを避けようと考えたのではないか。身の処し方としては納得できる」と話しました。
そのうえで、今後の対応について、「臨時の代行のようなものを置くのか、後任が決まるまで加藤氏に残ってもらうのか、そのどちらかになると思う。きょうのオーナー会議までに各球団のオーナーと連絡を取って、方向性を出したい」と述べました。
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