一回二死一、二塁で、左翼へ二塁打を放った新井。チーム32イニングぶりのタイムリーとなった(撮影・白鳥恵)【拡大】
(セ・リーグ、広島1-9阪神、22回戦、阪神12勝10敗、18日、マツダ)力強い快音とともに、白球が猛スピードで左翼へと飛ぶ。痛烈な打球を左翼手・エルドレッドが弾いている間に、新井は二塁まで到達した。一回に先制の適時二塁打。そのバットで、負の連鎖を断ち切った。
「よかったね。またあしたにつなげたい」
猛虎打線復活の瞬間だった。坂、鳥谷の中前打で二死一、二塁とすると、左翼へ痛烈な二塁打。まずは二走・坂が生還し、さらに左翼からの本塁返球が三塁方向にそれる間に鳥谷も本塁を踏んだ。
チームとしては13日のヤクルト戦(神宮)の五回に鳥谷が打って以来、32イニングぶりとなる適時打をマーク。相手の適時失策も絡み、11日の中日戦(甲子園)の七回(2点)以来、48イニングぶりに1イニング2得点以上を記録した。
打線の爆発を呼び込んだ一打に、和田監督も「風穴をあけたというかね。きのう(17日)負けはしたがスイッチが入ったなという手応えがあったんで、それがきょうの試合に出た」とニヤリ。主砲も自身の通算打点を「1038」とし、並んでいた立浪和義氏(元中日)を抜いて、稲葉(日本ハム)とともに歴代32位タイとなった。