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貿易赤字が14か月連続 過去最長に
9月19日 9時13分

先月の日本の貿易収支は、原油など燃料の輸入額が膨らんだことから9603億円の赤字となって、貿易赤字はこれで14か月連続となり、統計が比較できる昭和54年以降では最も長くなりました。

財務省が19日に発表した8月の貿易統計によりますと、先月の日本の輸出額は5兆7837億円と、去年の同じ月に比べて14.7%増加しました。
これは、円安でアメリカや中東向けの自動車の輸出が増えたことや、中国向けのペットボトルの原料となる化学製品の輸出が増えたことなどによるものです。
一方、輸入額は6兆7440億円と、去年の同じ月に比べて16%増加しました。
主な要因は、円安で主にドル建てで輸入される原油やLNG=液化天然ガスの輸入額が円換算で増えたことなどによるものです。
この結果、輸出から輸入を差し引いた先月の日本の貿易収支は9603億円の赤字と、8月としては過去最大となりました。
また、貿易赤字はこれで14か月連続となり、第2次オイルショックで赤字が続いた昭和55年8月までの期間に並んで統計が比較できる昭和54年以降では最も長くなりました。
財務省は「国内すべての原発の運転が停止していることや円安で燃料費などの輸入額が減ることは当面考えにくく、貿易収支の赤字傾向が続く可能性は高いとみている」と話しています。

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