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【スポーツ】

慶大 三振振り逃げでサヨナラ勝ち

2013年9月19日 紙面から

三振振り逃げでサヨナラ勝ちを呼び込んだ慶大の横尾俊建内野手=神宮球場で(小原栄二撮影)

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◇東京六大学野球<第1週第3日>

 慶大が3−2で立大に逆転サヨナラ勝ちし、勝ち点1を挙げた。1点を追う9回無死二、三塁で横尾俊建内野手(2年・日大三)の三振振り逃げが一塁への悪送球を誘って2点が入った。7回に代打で登場し、そのまま救援した白村明弘投手(4年・慶応)が1失点しながらも2試合続けての勝ち投手となり早くも今季2勝目。立大は今春に続いての慶大からの開幕勝ち点を逃した。

 百戦錬磨の慶大・江藤省三監督(71)も予想していなかった決着だ。「ああいう勝ち方もあるんだね。ウチのヒーローはだれになるの? 横尾か。決勝の三振だからね」。1点を追う9回無死二、三塁で、横尾が空振り三振。これが振り逃げとなり、捕手からの送球を一塁手が後逸。外野を転々とする間に2者が生還しサヨナラだ。

 7回の同点二塁打より“決勝三振”で注目された横尾も「こんなの初めて。打って(ヒーローに)なりたかったんですが」と照れ笑い。狙っていたスライダーに思わずバットが出たが、ホームベース前でワンバウンド。「振り逃げだと思って走りました」。今夏6キロ減量し、走力がアップしたのも奏功し、ミスを誘った。「全力疾走することとボールから目を離さないことをチーム全体でやってきたことが正しかった」と胸を張った。

 嫌な流れだった。7回の勝ち越し機に、代打の白村が微妙な判定の併殺打。そのまま登板した直後の8回にスクイズで勝ち越された。

 負ければ、今春と同じく開幕の立大戦で勝ち点を落とすところ。「勝ったことが大事。きょうの勝ちは大きいです。次につながると思います」と横尾。大きな1勝となりそうだ。 

  (小原栄二)

 

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