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【サッカー】

香川お待たせ 今季初先発

2013年9月19日 紙面から

◇欧州CL1次リーグ第1節 マンチェスターU4−2レーバークーゼン

 【マンチェスター(英国)原田公樹】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は17日、1次リーグが開幕してA〜D組の8試合を行い、MF香川真司(24)が所属するA組のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はホームでレーバークーゼン(ドイツ)を4−2で下した。左MFで今季初先発を飾った香川は、先制点に絡むなど攻守に活躍し、後半26分までプレーした。

 D組ではMF本田圭佑(27)のCSKAモスクワ(ロシア)は敵地で昨季王者バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に0−3で完敗。本田はトップ下でフル出場した。B組のレアル・マドリード(スペイン)はFWロナルドがハットトリックを決めるなど、ガラタサライ(トルコ)に6−1で大勝した。

 大量4発を決め、欧州制覇へ好発進したマンU。興奮冷めやらぬ本拠地で、試合後の香川は少し笑みこそ浮かべたが、自らのプレーに対して厳しい言葉を並べた。

 「全然でしょ。なかなか試合に入れなかった。後半はミスも続いた。思っていたより難しかった。地に足がついていない感じでした」

 今季の公式戦は、リーグ開幕前のコミュニティーシールド(昨季FA杯王者のウィガンと対戦)で、終盤の7分間にプレーしただけ。ドルトムント時代にはゴールを決めたレーバークーゼン戦で、ようやく初先発のチャンスを得た。

 序盤は孤立し、後半は少し疲れてミスもあったものの、ヘディングで前半22分のルーニーの先制点のお膳立てをするなど、全体的にはなかなかの出来。71分間のプレーは、昨季より明らかにこなれた様子だった。

 中でも光ったのはゴール前へ切り込んでいくプレー。モイズ新監督が率いる今季のマンUは、ロングボールやクロスを主体とするスタイルで戦っている。大味なサッカーだが、香川のクリエーティブな動きとパスで、この夜は今季のチームに欠けていた創造性が随所に生まれた。

 「それは心がけました。でももっとゴール前で絡んでいかなきゃ。点も取れなかったし…。とりあえず体調を戻したい」

 5日前にインフルエンザを発症し、ベンチ入りさえ難しいと見られていたが、モイズ監督は最初から香川をピッチに送り込んだ。無理をしてでも起用したかったのだろう。

 「気管がちょっと…。スプリントしたらゼー、ゼーして。それも精神的に影響した」

 次戦は、22日に敵地で宿敵マンチェスター・シティーとのダービーマッチ。さらに体調が戻れば、もっといいプレーができるはずだ。香川の今シーズンがようやく幕を明けた。 (原田公樹)

 

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