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【プロ野球】

楽天 大逆転負け 最大6点差守れず

2013年9月19日 紙面から

楽天−ソフトバンク 9回表1死一、三塁、同点の適時内野安打を放つ内川(佐藤雄太朗撮影)

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◇ソフトバンク11−10楽天

 ソフトバンクが最大6点差を逆転。2−8の7回に3点、8回に2点を奪って1点差とし、9回は内川の同点打や江川の押し出し四球で4点。継投失敗で逆転を許した楽天は、9回に反撃もあと一歩及ばなかった。

 余裕の表情が怒りに変化した。球団創設9年目の初優勝に突き進んでいた楽天の救援陣が炎上。終盤3イニングで9点を失い、6点リードが吹き飛んだ。衝撃的な逆転負け。星野監督は帽子を目深にかぶり、ベンチに深く沈んだ。

 「7、8、9回で9点も取られたら、勝てないよ。活発に打ったけど、活発に点を取られたな。まあ、こういうことも頭にはあったが、6点もひっくり返されるとは想像もしていなかった」

 大勝ムードが漂っていた。ジョーンズの特大弾で3点を先制。2回、3回にも1点を重ね、5回には松井の通算350本目となる二塁打で満塁の走者を一掃した。いくら強打のタカ打線が相手とはいえ、6点差は安全圏−のはずだった。

 7回に釜田が4連打を浴びるなど3失点。8回にはマギーの失策から青山が2ランを被弾。そして、9回は指揮官が「連投は避けたかった」と振り返る長谷部を投入せざるをえない展開となり、最後は押し出し四球で決勝点を与えた。指揮官は「釜田と青山がどうしようもない」と追い上げムードを許した2人を名指し。もちろん当事者も分かっている。釜田は「こんな流れをつくったのは僕です」と肩を落とし、青山も「責任を感じています」と声を絞り出した。

 星野監督は自らに対する戒めも込め「平らな道ほどよく転ぶ」と繰り返してきた。ロッテが敗れたため、ソフトバンクに対象が移った優勝マジックは「9」で足踏み。「Vロード? そんなに甘くないよ」。闘将はニヤリと笑い、会見場を後にした。 (井上学)

 

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