【NQNニューヨーク=川内資子】18日の米株式相場は小動きで始まった。午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前日比16ドル75セント安の1万5512ドル98セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同3.82ポイント高の3749.52で推移している。午後に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表やバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長による記者会見の内容を見極めたいとして、取引を見送る市場参加者が多い。
朝方発表の8月の住宅着工件数は前月比0.9%増と市場予想ほど増えなかった。ただ、主力の一戸建ての着工件数が堅調だったため、相場の反応は限られている。
個別株では、四半期決算で売上高と1株利益が市場予想以上となった物流のフェデックスが上昇。売上高が市場予想を上回った食品のゼネラル・ミルズは小高い。前日夕に20億ドルの自社株買いを発表したディスカウントストアのダラー・ツリーが買われている。四半期決算でクラウド関連の定期契約数が増えた文書・画像処理ソフトのアドビシステムズが急伸している。
一方、アナリストが投資判断を引き下げたと伝わった建設機械のキャタピラーや鉱山用機械のジョイ・グローバルが下落。コーヒーチェーンのスターバックスは小安い。最高経営責任者(CEO)が顧客に対して、銃器を店内や店の敷地内に持ち込まないよう公開書簡で要請した。取引終了後に四半期決算を発表する予定のIT(情報技術)のオラクルは小動きとなっている。
人気記事をまとめてチェック >>設定はこちら