【柔道】天理大・大野、出場停止３か月　グランドスラム東京欠場

　全日本柔道連盟（全柔連）は１８日、東京・講道館で懲罰委員会を開き、天理大で下級生に暴力をふるった世界選手権男子７３キロ級優勝の大野将平前主将（２１）ら４年生９人に登録停止３か月の処分を下した。大野前主将は出場予定だったグランドスラム東京（１１月２９日～１２月１日、日本武道館）の欠場が決まった。藤猪省太前部長、土佐三郎前監督は文書による戒告、２年生部員５人は文書による注意となった。

　近石康宏専務理事（６４）は「年内とか、４か月にしようという意見もあったが、前途洋々たる学生が再起不能となる期間は妥当ではない。教育的配慮もした」と説明した。全柔連の処分は注意、戒告、期限付き登録停止、永久登録停止があるが、学生に登録停止処分を下すのは極めて異例。近石専務理事は「これが一つの判例になる」と今後、暴力事案は登録停止以上の処分になることを示唆。再発防止に向け、厳罰で周知徹底する姿勢を示した。登録停止中の選手は試合出場や、所属での練習はできない。