時事通信 9月17日(火)21時40分配信
【ウィーン時事】国際原子力機関(IAEA)年次総会に合わせ、日本政府がウィーンで16日夕に行った東京電力福島第1原発の汚染水漏れに関する説明会で、各国から対応の遅れを批判する意見が相次いだ。
説明会は日本の取り組みを報告して理解してもらうのが目的。経済産業省や原子力規制委員会の担当者が出席し、スライドを使って汚染水対策のほか、除染の進展状況などを詳しく説明した。
スロベニアの規制当局者は「汚染水がたまる問題はこの夏に始まったわけではない」と強調。「なぜ2年間も何もしなかったのか。漏れ始めてから対策を講じるのでは遅い」と厳しく糾弾した。
説明会では、情報の遅れへの不満も目立った。山本一太科学技術担当相は総会の演説で、「国際社会への正しい情報発信を強化する」と述べたが、「ツイッターなどのソーシャルメディアで情報が流れてから、公式発表まで2日もかかることがあった」との指摘もあった。
最終更新:9月17日(火)21時43分
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