UPDATE 2-米8月の住宅着工・許可件数、1戸建て好調 回復継続を示唆
(内容を追加しました。) [ワシントン 18日 ロイター] - 米商務省が18日発表した8月の住宅着工件 数は、前月比0.9%増の年率89万1000戸となった。集合住宅が大幅減となったこ とが重しとなり、市場予想の91万7000戸を下回った。 ただ1戸建て住宅については着工件数が半年ぶり、許可件数は約5年ぶりの高水準と なり、住宅ローン金利の上昇にもかかわらず、住宅市場が底堅さを維持していることを示 した。 RBSのエコノミスト、ガイ・バーガー氏は「住宅ローン金利の上昇という逆風にも かかわらず、住宅建設は堅調さを保っている。おそらく在庫のひっ迫や(住宅需要として の)安定的な世帯形成ペースといったファンダメンタルズの力強さが支援している」と述 べた。 7月分の住宅着工件数は、前回発表の89万6000戸から88万3000戸に下方 修正された。 8月の集合住宅の着工件数は11.1%減の26万3000戸。 一方、1戸建て住宅は7.0%増の62万8000戸で、2月以来の高水準となった 。 住宅着工許可件数は3.8%減の91万8000戸と、市場予想の95万戸を下回っ た。 集合住宅の許可件数が15.7%減少し、全体を圧迫した。半面、1戸建て住宅の 許可件数は3%増え、2008年5月以来の高水準となった。 集合住宅の着工件数、許可件数がともに減少した背景には、住宅ローン金利の上昇で 開発業者が新規プロジェクトにより慎重になっていることがあるとみられている。 第3・四半期の住宅建設は第2・四半期から減速が見込まれるが、今年の成長率に依 然寄与するとみられている。家屋建設は国内総生産(GDP)全体の3.1%に過ぎない が、1戸建て住宅が1件建つごとに、1年間の雇用契約が3人分創出されるとアナリスト は推測している。 詳細は以下のとおり。 (季節調整後、年率、前月比、%) Aug Jul Jun Aug 13/12 住宅着工 0.9 5.7 -9.1 19.0 住宅着工許可 -3.8 3.9 -6.8 11.0 (単位:1000戸) Aug Jul Jun Aug 2012 住宅着工件数 891 883 835 749 住宅着工許可件数 918 954 918 827 着工 1戸建て住宅 628 587 605 537 集合住宅 263 296 230 212 許可 1戸建て住宅 627 609 625 520 集合住宅 291 345 293 307 エコノミスト予想(ロイター調査) 住宅着工 0.917 mln 住宅着工許可 0.950 mln
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意外感ある日本株急騰
日経平均は一時300円を超える上昇となり、約1カ月半ぶりに1万4600円台を回復。「意外感のある急反発」となった。
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