［ライフ］「はだしのゲン」閲覧制限撤回の松江市教委「ほとんどの小中学校で閲覧可能とみられる」＋（1/2ページ）（2013.9.18 22:32）

　松江市内の小中学校は、閲覧制限要請の撤回を市教委が通知して以降、どうしているのか。市教委は「各学校に対応を任せており、確認していない」としながらも、「保護者からの抗議や問い合わせもなく、ほとんどの学校で閲覧可能な状態に戻しているとみられる」としている。

　ある小学校では今月２日、「ゲン」を書庫から図書室に戻した。６年生の修学旅行を控えた時期で、平和学習の教材として、すぐに同学年での貸し切りになったという。

　校長は「５年生以下が読むことができるのは、１０月以降になると思う」とし、「市教委の対応のドタバタが目立ったが、本のことを見直す契機になった」と一定の評価を与える。

　別の中学校は、教職員に意見を聞いたうえで、８月末から開架に戻した。校長は「小学校の頃に生徒がゲンを読んでいるからか、特に貸し出しが増えたということもない。（閲覧制限要請の撤回で）学校の自主性が尊重されたことは良かった」と話した。