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「はだしのゲン」問題シーンは最終巻に登場 連載誌代わり描写過激に
2013.9.18 22:21
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今回、問題とされた“残虐な描写”は汐文社版の10巻、中央公論新社の中公文庫コミック版7巻に収録。ゲンが中学校の卒業式で「君が代」を斉唱することを拒否する際、教師に対して旧日本軍の“残虐行為”を訴えるという場面だ。
この場面では、ゲンのセリフとともに、旧日本兵が体を拘束された男性の首を背後から切り落としたり、女性の性器に足で一升瓶を押し込んだりする描写のほか、妊婦の腹部を銃剣で切り裂く、捕虜を銃剣術の的にする-という4コマが描かれている。
これに対し、月刊誌「WiLL」の花田紀凱(かずよし)編集長は「旧日本軍がそのような行いをしたという記録はなく、誤った認識による描写だ」と主張。「日教組や共産党の機関誌に連載された後半部分は中国のプロパガンダに利用された内容で、閉架措置は当然」と語る。
一方、全国の図書館でつくる日本図書館協会は8月、松江市教委に閲覧制限の撤回を求める要望書を提出。同協会「図書館の自由委員会」の西河内(にしごうち)靖泰委員長は「政治的な立場にかかわらず、制限は許されない」とし、作品のイデオロギーに関係なく、図書を自由に閲覧する権利を守るべきだと訴えている。
汐文社の担当者は、「はだしのゲンは平和のために語り継ぐべき作品と考えているが、今回の問題は内容以前に言論と表現の自由に抵触する問題。閉架措置は言論統制にあたり、撤回は当然と考えている」と話した。
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