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「はだしのゲン」は平和教育の参考書か不良図書か…松江市教委が閲覧制限を撤回した理由とは
校長会で閲覧制限を求めたのは、議会が陳情を不採択としてから12日後の12月17日。福島氏は「議会から問題を預けられた気持ちがあり、年内に結論を出すべきだと思っていた」と述べ「もっと検討すべきだった。いろいろな意見がある本なのに、教育委員会に報告していなかった点などが悔やまれる」と話した。
「手続きの不備」問題視
閲覧制限が明らかになったのは今年8月中旬。地元紙が問題を報じ、市教委に取材や問い合わせが殺到した。同月26日に臨時教育委員会議が開かれ、教育委員の判断を仰がず、市教委事務局だけで判断したことを問題視。「手続きの不備がある」として、閲覧制限要請の撤回が決まった。問題が表面化して、わずか10日あまりの決着だった。
一方で暴力描写や歴史認識など、はだしのゲンそのものについての突っ込んだ議論は避けられた。
教育委員たちからは、暴力描写や歴史認識については「過激な描写はあるが物語全体に影響することではない」「歴史認識は制限の理由ではなく、改めて問題にする必要はない」という意見も出たといい、結局、判断は各学校に委ねられることになった。
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