生活保護費:「減額中止を」 受給者189人が県に審査請求 /青森
毎日新聞 2013年09月18日 地方版
8月から始まった生活保護費の引き下げ中止を求め、県内の受給者189人が17日、県に撤回を求める審査請求を行った。県は50日以内に審査した上で結論を出す。この審査請求は全国規模の行動で、他の都道府県でも行われている。
生活保護世帯を支援する「県生活と健康を守る会連合会」(青森市、成田保会長)によると、青森市在住の20〜40歳の単身世帯の場合、生活扶助基準額が2190円減額され7万3980円となる。
同会が減額の影響を尋ねたアンケートでは「服を買ったり髪を切るお金がなく、人間らしい姿を持続できない」「街頭のあかりで夕ご飯を食べている」「冬も風呂に湯をはらずに、シャワーで我慢しようと思う」などの声が寄せられた。同会は「悩んでいる人が一人でも多く請求できるようにしたい」としている。
県によると、県内で生活保護を受給しているのは、2万3249世帯の3万285人(6月現在)に及んでいる。【伊藤奈々恵】