オランダ政府、インドネシア占領期の虐殺を謝罪

オランダ政府、インドネシア占領期の虐殺を謝罪

 オランダ政府は12日、第2次世界大戦直後にインドネシアを占領統治していた1945年から49年にかけての即決処刑方式による大量虐殺を公式に謝罪した。 

 オランダのティアード・ド・ズワーン(Tjeerd de Zwaan)駐インドネシア大使は12日、ジャカルタで行われた虐殺追悼式に出席し、オランダ軍が犯した即決処刑に関する公式謝罪文を発表した。在インドネシア・オランダ大使館がウェブサイトで明らかにした。当時の軍事行動全体に対する謝罪ではないが、オランダ政府が即決処刑方式の虐殺について公式謝罪したのは、1949年に占領統治が終了して以降初めてだ。

 オランダ政府の公式謝罪は、マルク・ルッテ首相が先月30日、当時の即決処刑について謝罪すると宣言したことを受けたものだ。ルッテ首相は公式謝罪と同時に、犠牲者の遺族に1人当たり2万ユーロ(約265万円)を支給する方針を明らかにした。

 インドネシアは1602年から300年以上にわたり、オランダの植民地統治を受け、1942-45年には日本の占領された。オランダは日本の敗戦後にインドネシアを再占領し、大量虐殺を行った。

 46年12月から47年2月にかけては、スラウェシ島で起きた独立運動を鎮圧する目的で3000-4000人(インドネシアは4万人と主張)を即決処刑した。47年12月には独立運動の指導者の潜伏先を通報しなかったという理由で、ジャワ島西部のラワグデで住民約400人を殺害した。

 犠牲者の遺族はこれまで何度も謝罪と賠償を求めたが、オランダ政府は「公訴時効が過ぎた」として、受け入れなかった。しかし、2011年にオランダの裁判所が「戦争犯罪には公訴時効が適用されない」との判決を下し、関連法案の整備が進められた。

李漢洙(イ・ハンス)記者
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